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インドネシア

2026年9月2日 18:39

インドネシア(EIDO)は、総合的に見て、いま世界で最も安い株式市場です。

PERは約10倍です。過去10年の平均は14倍です。株価純資産倍率(PBR)は1.58倍です。配当利回りは4.49%です。
 
過去1年間のEIDOのパフォーマンスは−34%でした。

売られている理由はMSCIがインドネシアを「エマージング・マーケット」から「フロンティア・マーケット」へ格下げすることを検討しているからです。この格下げは初夏頃に発表される予定でしたが延期されました。それは格下げをめぐる不透明感が引き続きくすぶっていることを意味します。
 
格下げが検討されている背景には同国の株式市場の上場株はごく一握りの富豪に牛耳られていることがあります。MSCIの基準として「そもそも株式の持合いとか政府保有株のようなカタチで市場に出てこない株はフリー・フロート(浮動株式数)に算入すべきでない」という考えがあるからです。
 
この問題は今年の秋から来年にかけてもう一度蒸し返されると思います。案外、格下げという悪いニュースがもたらされたら、それは「悪材料の出尽くし」と捉えられるかも。
 
今年のEPS成長率は+19%が見込まれており、これは良い数字です。
 
インドネシアの製造業は中国から安い製品がどんどん流入していることで押されてスランプに陥っています。若者の間では政権に対する不満も強く、バングラデシュが経験したようなGex Z革命が起きているようです。
 
また中央銀行の独立性に関しても疑問が挟まれています。
 
このようにインドネシアは買いにくい材料が目白押しですが、予想利益成長に比べてバリュエーションが低いという点では他のエマージング・マーケット、フロンティア・マーケットの中で明らかに抜きん出た存在です。