上昇波動に上手く乗る事を心配する投資家しかいない
2026年3月24日 06:52
3月23日(月)、トランプ大統領が「良い話し合いが出来たのでイランの発電所に対する攻撃は中止する」とツイートしマーケットは大幅高で始まりました。しかし相場は「行って来い」ほぼ安値引けで終わっています。
今日のようなアクションは弱気相場の前半部分でしばしば見られる商状です。
そこでは大半の市場参加者は(次の上昇波動に上手く乗ってやる!)ということだけを心配しています。
強気のスタンスを崩さない投資家が多いので、テクニカル的には機が熟していません。
そのひとつの証拠はプット・コール・レシオで、相場の反転に必要な1.15(赤線)に遠く及びません。

(出典:IBD)
VIX指数は未だ中途半端な高さで、去年の4月前半のトランプ関税発表時の急落局面に比べるとずっと低い位置にあります。つまり恐怖が足りません。

(出典:ストックチャーツ)
S&P500は200日移動平均線を奪還することを試みましたが、力なく反落しています。

(出典:マーケットサージ)
ナスダック総合指数も同様に200日移動平均線の前で押し返されています。

(出典:マーケットサージ)
今日のような、弱気相場の急騰局面が勢いを失うことを何度か繰り返すと、投資家は**投資意欲を失い、相場に見切りをつけます。**いまは未だその段階に到達していません。
今後も今日のような**「騙し」**に乗せられる場面が何度も繰り返されるはずです。
弱気相場が大底に近づくためには、まず経済指標が実際に悪化しはじめる必要があります。ニュース的にも、たんなる戦争のニュースだけではなくて、「倒産が増えている!」とか「クレカ債務の焦げ付きが酷くなっている!」というような具体的に景気後退を明示するデータポイントが出る必要があります。
そのとき初めて投資家は(あ、いまは弱気相場の真っ只中なのだ!)ということを悟り、忍耐を失い、株式市場から足を洗うのです。
この「売りたい人が全部売り切った状態」が、相場の出直りにどうしても必要な条件だと言えます。
その時が来たら、殆どの投資家は資金が尽きているか、マーケットに対する興味、関心を失い、なにも感じなくなっているはずです。
まだまだ弱気相場の道のりは長いです。