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SKハイニックスのADRが最終アロケーションならびにプライシング局面に入っている

2026年7月9日 11:52

SKハイニックス(SKHY)のADRは最終アロケーションの決定ならびにプライシング局面に入っています。
 
7月8日の韓国市場でのSKハイニックスの引け値は207.6万ウォン、現在のウォン・ドル・レートは1ウォン=0.00067ドルですのでドル換算の韓国引け値は$1380、1普通株=10ADRの交換比率を当てはめるとADRの理論価格は$138という計算になります。
 
しかしまもなく発表されるADRのプライシングは、たとえば$135くらいになる可能性もあります。

SKハイニックスは金曜日ナスダックで取引される際はWhen-issuedベースでの取引になります。暫定ティッカーシンボルはSKHYVです。そして7月13日のトレードから「V」が取れて通常のSKHYでの取引となります。
 
その考え方ですが、「このADRは発行価格も決定済み、どの機関投資家に何株アロケーションがあるかも決定済み、トレーディングも10日から始めてよろしい!ただしDTCを通じた受け渡しのみが普通株をADRに転換(Creation)する時間が間に合わない関係で、着地取引にならざるを得ない」ということになります。
 
空売り筋は7月10日のナスダックでの取引開始早々、SKHYVに空売りをかけることができます。

しかし、その場合でもきちんと借株手続きをする必要があります。

7月10日に限って言えば、この借株の手配(Locating)はちょっと難しいかも。もちろんプライム・ブローカー(=JPモルガンやゴールドマンは今回のディールのアンダーライターでもあり、同時にプライム・ブローカーでもあります)では社内でどの機関投資家がアロケーションを受け、そのうちどの機関投資家が貸株を提供するか? について詳しく内容を把握できる立場にいます。だからある程度の借株手配はできるはずです。

しかしそれは自由自在にショートできるということではないはず。
 
以上のようなニュアンスから、7月10日の立ち会いに限っては「買い方優勢!」になるのではないか? と私は考えています。
 
巷の噂ではSKハイニックスのADR上場は7倍の倍率だったそうです。これはホットディールの倍率ではありません。ごく普通のディールです。
 
またスペースXのIPOに比べると個人投資家の参戦はとても小さいと思います。それはごく一握りの大口機関投資家がADRの値決め価格をディクテートする可能性があるということです。オーダーブックの**「テール」は小さく、大口に偏った需要分布が予想される**のです。
 
理論的には$138でプライシングできるけれど(=その場合は引受シ団が強引にアグレッシブなプライシングをしたことになります)、もっと現実的な線は、たとえば$135くらいの値段にするというやり方でしょう。

その場合、ディールに先立ち空売りしたヘッジファンドはショートのケツ入れを行い、新しく空売りしようとするヘッジファンドはスムーズに借株をしにくいことで7月13日頃までショートを控える可能性があります。