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クォンティニューム 新規株式公開のロードショーをキックオフ

2026年5月29日 05:34

クォンティニューム(QNT)がナスダックに新規株式公開(IPO)するロードショーをキックオフしました。

同社は量子コンピュータの商業化にフォーカスした企業です。同社はハネウェルの量子コンピュータ部門とケンブリッジ大学が始めた量子コンピュータのスタートアップ企業が2021年に合併して誕生しました。これらの組織は過去11年に渡り通算20億ドルを投じ815の特許を得ながら商業用量子コンピュータを開発してきました。2025年の受注額は8000万ドルです。
 
普通の量子コンピュータは巨大なシャンデリアのような形状をしています。そこではゴールドの板で作られたダイリューション冷却装置などが使われています。超電導量子ビット(qubit)は絶対零度に近い温度を必要とします。それを実現するためにいろいろな装置がゴテゴテと付けられていることが、結果としてシャンデリア型になった理由です。
 
これに対しクォンティニュームのシステムはイオントラップと呼ばれる、電磁場を使い可電粒子(イオン)を空中に閉じ込める手法を使っています。そのシステムは精密光学、原子物理学ラボ、通信光学などを想起させます。イオントラップの手法は過去10年で特に進歩を遂げています。
 
とりわけクォンティニュームはハネウェルの一部だった関係で、航空宇宙産業向けシステムのような商業利用を念頭に置いた基本設計を行った結果、ピザの箱のようにクリーンなフォーム・ファクターになったわけです。
 
クォンティニュームは量子コンピュータをAIデータセンターとどう組み合わせて使う? というような極めて現実的で商業的な問題に主に取り組んでいます。また商業化に際して必要となるランタイム・ソフトウェア、コンパイラ、クラウド・デベロッパー・プラットフォーム、顧客領域別モジュール(ライブラリ)、APIその他のデベロッパー・ツールを全て開発中で、いわゆるフルスタック能力を提供しています。
 
今回の売出は2105万株、価格レンジは45〜50ドル、調達金額は約10億ドルです。
 
幹事はJPモルガン、モルガン・スタンレー、ジェフリーズ、エバーコアISIです。
 
ロックアップは180日、グリーンシューは15%です。