アラブ首長国連邦がOPECを脱退
2026年4月28日 21:58
アラブ首長国連邦(UAE)が石油輸出国機構(OPEC)を脱退することを決めました。
脱退は5月1日付けです。
脱退後、同国はじわじわ増産に転じると発表しています。
OPECはベネズエラのファン・パブロ・ペレス・アルフォンソとサウジアラビアのアブドラ・アル・タリキが中心となって構想されました。
1950年代まで世界の原油はオイル・メジャーによって牛耳られており、産油国はより有利な条件で石油を売ることを模索していました。
そこで産油国が協力することを目的に1960年にOPECが設立されました。
設立当初はOPECが大きな力を持つと考える人は少なかったです。実際、1970年代に入るまでは影の薄い存在でした。
しかし1973年に第四次中東戦争(いわゆるヨム・キプル戦争)が勃発するとアメリカがイスラエルに武器支援をしたことに反発し、OPECはイスラエル支援国へ原油を売らないという措置を取りました。
この結果、原油価格は4倍に跳ね上がり、カルテルの有効性が示されたのです。
現在、OPECは昔ほど影響力を持っていません。その一因はアメリカのシェールの登場にあります。
OPECはロシアなどの非加盟国の協力を得ることで価格支配力を維持しようとしています。
しかしOPECメンバーのうち生産量が少ない国々は財政事情からこっそり増産することが常態化しています。
UAEはOPECメンバーの中で最も増産余力を持った国のひとつです。このため「自分たちのクォータ(割り当て)が少ない!」と不満を持ってきました。
今回、UAEが脱退することでOPECの影響力は大きく後退すると予想されます。