オプションの世界でいうデルタとは
2026年7月18日 01:00
オプションの世界でいうデルタとは;
原資産価格が1単位動いた時(例:株価100ドルが101ドルへ)、デリバティブ価格がどれだけ動くか?
を示す指標です。
仮に株価が100ドルで、そのコールオプション価格が8ドルだとします。
デルタが0.6なら、株価が100ドル→101ドルと動けば、コールオプション価格は8ドル→8.6ドルになるわけです。
トレーダーはデルタを「株式換算のエクスポージャー」と捉えます。100枚のコールで、デルタが0.6、1枚が100株なら;
100 x 100 x 0.6 = 6,000
つまり6千株を保有しているのと同じ資産価値の増減になるわけです。これをデルタ・エクスポージャーと言います。
トレーダーの間ではデルタは確率とほぼ同義に扱われます。たとえば「デルタ30のコール」と言えば;
Δ=0.30
で、トレーディング実務的には「満期時にイン・ザ・マネーになる確率がおよそ30%」という風に理解されます。
デルタは最も頻繁に見られる指標ではありますが、それは原資産の価格の変動が小さい時のみ有効な尺度で、おおきなうねりを理解しようとすればガンマ、つまりデルタの変化率を見たほうが状況を正確に捉えやすいです。
デルタはファースト・オーダー・リスク(一次リスク)であり、ガンマはセカンド・オーダー・リスク(二次リスク)です。
自動車に例えるとデルタは「時速60キロ」のような走行速度だと思えばわかりやすいです。これに対しガンマは「加速」です。株価がどんどん動いている時は、ディーラーはデルタヘッジをして安心だと思っていても、更なる加速でさっきまで中立だったポジションがどんどん「ヘッジ不足」になってしまうわけです。