UBSが米国で銀行業務を開始へ
2026年7月2日 20:16
UBSが米国で銀行業務を開始します。
これに向けて同行は今年、通貨監督庁(OCC)から国法銀行免許(National bank charter)を取得しました。
米国は二元銀行制度を採用しており、2つの免許と監督当局が並存しています。
ひとつは上述の国法銀行免許で、この免許を取得すると全国で営業することができます。これは連邦政府が管理しています。
もうひとつは州法銀行免許で、各州が管理しています。
UBSの話に戻ると同行が今年はじめ国法銀行免許を取得したことで顧客の預金をあずかり、融資を行い、支店を全国に展開し、連邦準備制度に組み込まれ、連邦預金保険会社(FDIC)の被保険者となることができるようになりました。
そこで手始めに年内に同行の従業員に対して銀行サービスを試験的に提供を開始し、2027年に正式に顧客に対しても銀行サービスを始めます。
これまでUBSは米国では主に裕福層向けサービスを展開してきました。その母体となったのは1990年代に買収したペインウェーバーです。
この買収は一般に「良い買収だった」と評価されています。しかし、証券業務が主で、顧客が小切手を書く、定期預金をする、住宅ローンを組むというようなサービスはできませんでした。
UBSの米国でのライバル、モルガン・スタンレーは、それができます。
UBSの米国事業は去年122億ドルの売上高を上げましたが、税引前利益率は13%にとどまりました。これはモルガン・スタンレーの29%に比べると低いです。
UBSにとって米国市場は、今後の成長余地が大きく戦略的に重要な市場ですが、利益率という点ではグループ内で最も儲からない市場でした。
今回の銀行業務開始には、それを是正する狙いがあります。