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投資戦略

2026年6月18日 19:24

投資戦略をアップデートします。

■相場観
米国株は9月に控えたアンソロピックならびにオープンAIのIPOを前に堅調に推移すると予想します。

米国経済はおおむね好調で、懸念されていたイラン戦争も終わりました。夏休みで市場参加者が少なく、ニュースも少ない中、**「閑散に売りなし」**の展開が続くと思います。

世界の投資資金がAIバブルでアメリカに集中するため、ドルは先高が予想されます。

そのような投資環境では新興国は敬遠されると思います。

言い換えれば、ドットコム・ブームの最終局面、1999年にナスダックが垂直に上がり始めた頃に近い相場展開になりつつあります。
 
■ケビン・ウォーシュFRB議長の最初のFOMC
6月17日、ケビン・ウォーシュFRB議長が着任して最初の連邦公開市場委員会が開催されました。記者会見での彼の態度は余裕綽々でした。コミュニケーションは歴代のどの議長よりこなれていると思います。またFOMCメンバーに対する根回しも極めて周到で、突発的なサプライズを避けつつ、市場参加者の期待を一気にリセットした手並みは鮮やかでした。
 
まず経済予想サマリー(SEP)ですが、ケビン・ウォーシュ本人はその利用価値に懐疑的な姿勢を示しつつ、レームダック化しつつあるSEPという旧式なツールを使い、いままで溜まってきたFRBメンバーの後追いのドットプロット改訂ニーズを一気に吐き出させることで、エクスペクテーションをリセットしました。その結果、向こう3年に渡るコンセンサスFFレート予想はすべて上昇しています。

FRBメンバーはそれぞれ個々人の考えから予想値を書き込むので、それを議長が説得することはできません。しかしケビン・ウォーシュは着任そうそう5つのタスクフォースをスタートさせ、FRBの仕事の進め方を見直すことをFRBメンバーに伝えました。(たとえば、SEPは廃止される可能性が強いです。)そうすることでFRBメンバーは(もう過去との継続性にこだわっても仕方ない)と思い、「後追い」になっていた予想値を一気に刷新したと思われます。
 
そのことはFFレートの予想だけでなくPCEインフレ予想にもあてはまります。今年の予想は実に1.00%も動いています。これほど予想が動くことは珍しいです。

それにもかかわらず6月17日の株式市場へのネガティブ・インパクトは限定的でした。
 
ケビン・ウォーシュ議長は今後、どういう風にでも動けるというオプショナリティを手に入れたわけです。
 
さらにFOMCの声明文も、これまでの長さの半分以下という、きわめてアッサリした声明文になっています。つまり注意深い言い回しを多用することで金利政策をコミュニケートするという、ベン・バーナンキ議長以来の伝統をやめてしまったのです。
 
それはある意味、ケビン・ウォーシュ議長の采配が、アラン・グリーンスパン議長の時代に戻ることを意味します。
 
思い返せば、FRBが新型コロナ禍のはじまる前に金利政策決定枠組みを見直し、「経済指標にハッキリと変調が現れるまでは辛抱強く大方針を変更しない」ということを打ち出した直後に新型コロナ禍とその後に続くハイパー・インフレでFRBの打つ手が後手に回りました。
 
この苦い教訓を活かし、今後、もっと機動的な手綱さばきを標榜してゆくわけです。

■参考銘柄
ザ・リアルリアル(REAL)
UBS Group(UBS)
 
■予想
2026年末のS&P500のターゲットは7,250を予想します。(旧予想7,000)
 
2026年末のドル円は165円を予想します。(旧予想153円)
 
2026年末の10年債利回りは4.50%を予想します。
 
2026年末のフェデラルファンズ・レートは3.75%を予想します。(旧予想3.50%)
 
2026年末の失業率は4.40%を予想します。
 
2026年末の消費者物価指数は4.00%を予想します。(旧予想3.70%)
 
2026年末のGDPは+1.50%を予想します。