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イランのシャヘド型攻撃ドローンをめぐるソロバン

2026年3月6日 14:14

イランのシャヘド型攻撃ドローンの製造コストは1機470万円です。

これを撃ち落とすのにトマホーク・ミサイルを使用すれば、1発のコストは3.1億円です。パトリオット・ミサイルを使用すれば1発のコストは4.7億円です。
 
なお、飛来する1機のドローンに対し、複数回迎撃ミサイルを発射することは常識です。その理由は一発目の迎撃ミサイルがドローンを撃ち落とせる確率は70%から90%程度だからです。
 
たとえばドバイのブルジュ・ハリファのようなハイ・バリュー・ターゲット向けてドローンが飛んできた場合、3~4発の迎撃ミサイルを撃つことも普通に行われています。
 
すると防戦のコストは軽々14億円を超えるわけです。
 
イランは「ひょっとすると1万機前後のドローンの備蓄があるかも?」と言われています。
 
いま1日当たり100機を超える程度のドローンがドバイを始めとした周辺国へ放たれています。
 
また一説には「1日当たり500機製造できる」という試算もあります。
 
ドバイが受けている経済的不利益はドローンの迎撃費用だけではないです。
 
ドバイ国際空港の1日の利用者は24万人で、ひとりあたり1200ドルの売上があります。このうち空港でトランジットするのではなく、ドバイのホテルに宿泊する人の割合は40%です。すると1日当たりの失われた売上高は181億円になります。
 
これにエミレーツ、フライドバイなどの航空会社の失われた売上高、カーゴ、ロジスティクスの失われた売上高、ビジネスの中断から派生する費用などを合計すると、1日当たりの失われた経済効果は441億円になります。
 
なお、この計算はドバイの不動産価格に対するインパクトを含んでいません。不動産取引の不活発化、不動産価格の下落などがもたらす不利益は計り知れないです。