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AIでSaaS株の成長率が侵食されることを心配するなら…グーグルを心配したほうがいい

2026年2月14日 14:50

いま投資の世界では「AIがSaaSを喰う!」ということが話題になっています。SaaSだけでなく、金融サービス株や、果ては運輸株ですら「AIに殺られる!」と投資家は戦々恐々です。でもそれを心配するなら、真っ先に鈍器の一撃を後頭部に食うのはグーグルやインスタグラムのようなSNSでしょうね。

なぜならこれまでAIの回答に広告を挟むことを頑なに拒否してきたオープンAIが、一転して広告モデルに舵を切ったからです。
 
その動機ですがオープンAIは今年の年末に新規株式公開(IPO)したいと考えています。でもサブスク売上高だけではIPOを成就できるに足る売上高を確保できないと判断しました。そこで**「今年中に10億ドルをAI広告から売り上げる!」という目標をかかげ、電通、WPPなどの広告代理店との話し合いを開始しています。**
 
大手の広告主はAI広告に乗り気です。なぜならAI広告のほうが消費者のレスポンス・レートが遥かに高いからです。
 
いまグーグルの親会社であるアルファベットは四半期ベースで823億ドルを広告から売り上げています。これはグーグルクラウドの売上高の5倍くらいです。しかもアルファベットの広告売上高は今後1桁台の成長になると予想されます。その理由は、すでにデジタル広告市場は飽和しているから。

(出典:フィナンシャル・タイムズ)

そこへAI広告が殴り込みをかけるわけです。するといまSaaS株が阿鼻叫喚になっている「グロース・アサンプションの下方修正」を心配しないといけないのは、パイが狭まるグーグルやインスタグラムということになります。
 
結局、広告主は、最も広告のROIが高い処へ広告を出稿すると思います。いま広告だらけで汚くなっているグーグル検索が、オープンAIからの脅威に耐えられるかどうか見ものです。