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宇宙開発のTAMは?

2026年5月4日 07:52

夜空を見上げると数千の星があります。

そのほとんどは太陽と同じ恒星です。
 
乱暴な言い方をすれば「星の数だけ太陽が存在する」と言っても誇張ではないでしょう。
 
なお、数千というのは肉眼で見える星の数であり、実際私たちの銀河には1,000億個から4,000億個の恒星があると言われています。
 
つまり我々が夜空を見上げることで確認できているのは、そのほんの一部ということです。
 
NASAの観測衛星ケプラーやTESSにより、多くの恒星に惑星が存在していることが確認されています。
 
我々から一番近い恒星はプロキシマ・ケンタウリで、4.24光年(40兆キロメートル)です。
 
地球から月までの距離は光年で言えば1秒ちょっと、太陽までは8分、そしてプロキシマ・ケンタウリは4.24年…そういう距離感覚です。
 
光の速さは秒速30万キロメートルで、ロケットの1万倍以上ですので、ロケットにのって恒星に行こうとしている間によぼよぼの老人になってしまい、人間の寿命とミスマッチしてしまうわけです。
 
そこで「地に足がついた」考えに立ち戻り、宇宙開発で未だ達成できていないけれど、実現可能な「次の夢」について整理します。
 
火星の恒久的コロニー
人間が地球外で生きる具体的な構想で、最も手の届く可能性があるものは火星の恒久的コロニーです。これはスペースXがスターシップで成し遂げようとしていることに他なりません。
 
ただ実際には放射線対策、食料・水の完全自給、帰還コストの問題は解決していません。
 
また、NASAアルテミス計画は月面都市の開発に向けて前進中です。月面の資源を利用することで建材などを現地生産できるのではないか?という夢です。小規模基地なら2030年代に実現する可能性があります。
 
現在の宇宙ビジネスの市場規模(TAM)は5,500億ドルです。衛星通信、放送、地球観測データ、ロケット打ち上げ、政府予算を足し合わせた合計がこの数字です。これは今日実在する市場です。
 
これが2030年までに1兆ドルに増えると予想されています。つまり**CAGRは12.7%**ということになります。これはSaaSの黄金期(15~25%)よりやや低いですが、インフラ産業としてはかなり高いです。
 
AI市場のCAGRはざっくり言って20〜40%で、宇宙とは別次元の高さです。ただ、レイヤー別で成長率は大きく違ってきます。
 
インフラ(GPU、データセンターなど)のCAGRは25〜40%です。
 
モデルやAPIのCAGRは30〜50%です。ただし、価格下落圧力が強く、コモディティ化が心配されます。
 
アプリケーション(AI SaaS)のCAGRは20〜30%です。ただし差別化が難しいです。
 
エッジAIならびにロボティクスのCAGRは20〜35%です。

こういう文脈に落とし込めば宇宙開発のビジネス機会の輪郭がかなり見えてくると思います。