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自分のリスク能力を知る

2026年7月16日 00:30

投資に際しては、単に「自分はリスクを取れる!」と信ずるだけでは駄目で、客観的な目安を使うことが肝要です。

そろばんとしてどれだけの損失に耐えられるか?の問題を真っ先に考える必要があります。具体的には;
 
自分の年齢
収入は安定している?
毎月の生活費は幾ら?
現在の貯金額は?
将来、大きな支出の予定はある?
 
などです。定年退職した老人と30歳の若者ではリスク能力(Risk capacity)は違います。いま仮に5000万円のポートフォリオがあり、年間の生活費が1000万円ならポートフォリオが50%下落しても生活は成り立つかも知れません。しかし1000万円のポートフォリオで年間生活費が600万円なら50%の値下がりは致命的です。
 
年間で+30%も上昇するポートフォリオは、たぶんダウンサイドリスクも大きいので良い時期のことばかりを考えず、悪い時期に差し掛かったらどうなる?ということにも配慮しなければいけません。
 
つぎに、リスクの必要度も重要です。すでに5億円とか10億円の金融資産を持っている人で、余命が10年くらいの老人の場合、「年間5%くらいでポートフォリオが回れば十分!」と考えるでしょう。その場合、ポートフォリオの中身の80%を株式で運用する必要はありません。むしろ資産を減らさない、保守的なポートフォリオの方が良いです。
 
逆に若い人が「10年後に資産を3倍にしたい!」と考えるのなら、かなりリスクを取らざるを得ないです。100万円のポートフォリオが10年後に300万円になるためには11.61%のCAGRが必要です。過去50年間のS&P500指数(配当を再投資したと仮定)のTrue CAGRは12.5%だったので、これは不可能ではないです。
 
もっと踏み込んだ言い方をすれば「10年後に資産を3倍にしたい!」という程度の野望なら、個別株で大きなリスクを取らなくても、全米の株価指数を抱いていれば大体、それは達成できるわけです。
 
裕福層は「最大ドローダウン」を重視します。それから逆算して最適ポートフォリオを組むわけです。最大ドローダウン10%が許容範囲なら、ポートフォリオに占める株式比率はせいぜい30%くらいになります。