投資戦略
2026年2月27日 14:09
投資戦略をアップデートします。
■ポートフォリオの変更
セールスフォース(CRM)、インテューイット(INTU)は「悪い決算」だったのでポートフォリオから外しました。
バングラデシュの総選挙では予想通りBNPが勝利しました。心配されたバイオレンスは起きませんでした。新政権はガバナンス改革を目指して既に一連の改革を発表しています。これを受けてBRAC BANKへの投資を倍増します。
なおアサン・マンスール中央銀行総裁は退任が発表されました。彼は2024年夏に「Gen Z革命」が起きた際、国際通貨基金(IMF)から急遽バングラデシュ中銀総裁に抜擢されました。鮮やかな手並みで、外貨準備の払底などの危機を乗り切りました。いまバングラデシュの経済は安定を取り戻しています。
後任のモスタクル・ラーマンはアミール・カスル・マームド・チョードリ財務相と同じチッタゴン証券取引所の要職を歴任した経歴の持ち主であり、二人の連携は緊密になると見られています。
タイランドの総選挙では誇り党が議席数を71から194へ伸ばしました。同党は低迷しているタイの観光産業へのテコ入れを行うと見られています。そこで新たにタイETF(THD)をポートフォリオに加えます。
■今週の一連の決算発表からの学び
AIはSaaSを駆逐するのではなく、SaaSの成長率を押し下げるのでもありません。しかしSaaSがサービスの中に積極的にAIエージェントを組み込んでゆく関係で、そのAIエージェントを駆動するためのトークン・コストが新たにSaaSの費用項目として注目されています。
セールスフォース(CRM)の決算カンファレンスコールでは、トークンの負担がマージンに与える影響は限定的だという説明がありました。またAIで使い勝手が良くなるのでプレミアム・サービスがマーケティングしやすくなったというコメントもありました。
エヌビディア(NVDA)のジェンスン・フアンCEOはCNBCのテレビ・インタビューで「AIによってSaaSが駆逐されるというシナリオは起きない。それは完全に間違った認識だ」とコメントしました。実際、SaaSはオープンAIやアンソロピックなどのAI企業がサービスを売ってゆく際のディストリビューションを司る存在なので、無くてはならないパートナーです。
そのパートナーは、いま株価の下落でプレッシャーを受けています。SaaSに過剰に投資しすぎたブルー・アウル(OWL)のようなプライベート・エクイティ企業の株価も急落しています。このことはSaaS全体にプレッシャーを与えています。
AIのストーリーがこのようにファイナンスの面でぐらぐらしはじめている関係で、エヌビディアが「良い決算」を出しても、市場は反応薄になっています。
なお、本当にAIで損をこうむるのはSaaSではなく、ソフトウェア・エンジニア全般だということを痛感させるニュースが出ました。それはブロック(XYZ)が、業績が良いにもかかわらず、全社員の約半数に迫るエンジニアを一挙に解雇したという報道です。ジャック・ドーシーCEOは「いずれどのソフトウェア企業も同じことをやらなければいけなくなる」とコメントしています。
英国ではノンバンクのMFSが破綻しました。これは去年破綻したファースト・ブランズに次ぐプライベート・クレジット市場におけるデフォルトであり、その影響が心配されます。
■予想
2026年末のS&P500のターゲットは5500を予想します。
2026年末のドル円は141円を予想します。
2026年末の10年債利回りは3.0%を予想します。
2026年末のフェデラルファンズ・レートは2.50%を予想します。
2026年末の失業率は4.7%を予想します。
2026年末の消費者物価指数は2.2%を予想します。
2026年末のGDPは+0.0%を予想します。