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米空軍がイランのカーグ島を空爆 軍事施設のみ破壊 原油の積み出し施設は無傷

2026年3月14日 10:35

3月13日米空軍がイランのカーグ島を空爆しました。

今回のカーグ島への攻撃は軍事施設だけに限定され、原油を輸出するための施設への攻撃は避けました。イランの原油の輸出の90%はこの施設を通じて行われます。
 
今回攻撃されたのはミサイル倉庫、機雷の倉庫などです。
 
攻撃されなかったのは原油タンク、海底パイプライン、沖合の積み出しターミナルです。
 
カーグ島はもともと1960年代にアメリカの石油会社、アモコが建設したものです。

それが建設される前はアラビア湾のもっと北のアバダンなどから原油、精製された製品などが積み出されていました。

しかし大型タンカーが効率よく接岸できるようにするために、河口のアバダンからパイプラインで沖合のサンゴ礁だったカーグ島にまず原油を運び、そこから出荷するカタチにやり直したというわけです。
 
その後の政変でアモコはカーグ島をイラン政府に接収されてしまい、折角作ったイランの足場を失いました。
 
なおイランの原油はもともとイギリス人、ウイリアム・ノックス・ダーシーが発見したもので、アングロ・イラニアン・オイル・カンパニーというJVが設立されました。これが後のブリティッシュ・ペトロリアム、いわゆるBPです。
 
しかしイランには英国とイランの利益の分配率に対するBPへの不満が強く、それが度重なる紛争の遠因になりました。
 
今回の攻撃で、イランの海軍力が殺がれたという風に考えるのは間違いで、イランはホルムズ海峡を封鎖しようと思えば、楽々出来るリソースを温存しています。
 
だから「警告!」的な意味しかないです。