Skip to content

ビザ株の下落について

2026年2月14日 14:07

2月13日、ビザ株が−3%を記録しました。これはクラスB株のリリースが一部増えたことを投資家が嫌気したのげ原因です。但しクラスB株のリリースが増えたのは訴訟リスクが減少したことが理由であり、クラスB株は新株ではないので株主利益の希釈化はありません。またリリースが増えたからと言ってクラスB株の株主がすぐそれを売却するとは限りません。

まずクラスB株というのは何か? ですが、これはもともとビザという会社を立ち上げる時、そのベンチャーに参加した銀行が、自分たちが持ち寄った資本に応じて渡された株式を指します。
 
もともとビザは複数銀行が共同で立ち上げたクレカ決済のプラットフォームでした。会社形態は相互会社でした。
 
その相互会社を株式会社に改組し、出資銀行に株式を渡すにあたり、ひとつ特別な条件をつけました。その条件とは「インターチェンジ・フィーをめぐるマーチャンツからの訴訟で敗訴したケースでは、奉加帳方式でそのコストを銀行団にも回します。それはあなたが持っているクラスB株から引き算させていただきます!」というものです。
 
だから銀行に割り当てられたクラスB株は、訴訟が終わるまでは銀行が勝手に場で処分できません。金曜日に発表されたエクスチェンジ・オファーとは、もう訴訟リスクが無くなった部分に関しては、すこしずつ売却制限を解除するということにほかならないのです。
 
このクラスB株は既発株であり、新株ではありません。だから株主利益の希釈化は無いです。
 
またリリースされたからといって銀行が直ちにビザ株を処分するとは限りません。なぜならそれらの銀行は今後もビザを個人投資家への融資の重要な経路として温存し続けるからです。
 
もちろん普通株式は銀行の資本規制などの関係で不利にカウントされてしまうとか、リスク分散のためにこの際、エクスポージャーを下げたいというような理由は存在し得ると思います。
 
でもハッキリ言ってIPO以降、ビザほど株価が安定的に上昇した銘柄も少ないので、訴訟の内情をよく理解している銀行が慌ててビザ株を処分するとは考えにくいです。

(出典:マーケットサージ)