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宇宙関連銘柄の総括

2026年5月12日 02:09

宇宙関連銘柄についてまとめます。

まず銘柄には次のようなものがあります;
 
ロケットラボ(RKLB)
レッドワイヤー(RDW)
インテューイティブ・マシーンズ(LUNR)
ボヤジャー(VOYG)
ファイヤーフライ(FLY)
ホークアイ(HAWK)
スパイア・グローバル(SPIR)
ブラックスカイ(BKSY)
 
**ロケットラボ(RKLB)**は打ち上げ、宇宙機、衛星システム、防衛・国家安全保障関連の宇宙インフラ企業です。ピーター・ベックという起業家により創業されました。彼は有言実行の人でイーロン・マスクと並び、いちばんコンスタントに打ち上げに成功している人だと言えます。ロケットラボの主力製品は「エレクトロン」と命名された小型ロケットで、これは低軌道に衛星を届けることを主業務としています。また同社は宇宙で使用されるソーラーパネル、通信機器、部品、衛星バス、フライトソフトウェアを外部に販売することもしています。同社は「ニュートロン」と命名された、発射台に戻ってくる再利用可能なロケットを現在開発中で、これが信頼性を確保できればスペースXと同じようなコスト構造を実現できるようになる見込みです。同社は既に3兆円を超える受注残を持っており、新興防衛関連企業、アンデュリルからも受注実績があります。スペースX以外の「セカンド・ソーシング」先としてロケットラボは有力です。
 
**レッドワイヤー(RDW)**は打ち上げを手掛けていません。むしろ宇宙インフラ部品、宇宙製造プラットフォーム企業と言えます。具体的には宇宙機器、宇宙用構造物、宇宙ロボティクス、ISS関連システム、月面インフラの製品を提供しています。商売相手は宇宙開発をしているすべての企業ということになります。宇宙構造物事業では折りたたんだソーラー・アレイを宇宙で広げるノウハウに強いです。また宇宙ステーションを「工場」にして、そこで3Dプリンティング、光ファイバーの製造、バイオ創薬、極小重力環境利用などを行います。とりわけ宇宙で作るZBLAN光ライバーは地上で製作するものより高品質になる可能性があると言われています。
 
**インテューイティブ・マシーンズ(LUNR)**は月面インフラ企業です。月に荷物を運ぶ、月面通信を作る、月面データ網を整備する、月のGPSを作るなど、将来の月経済のインフラを整備する会社です。同社の月面着陸機「オデュッセウス」は民間企業で初めて月面着陸を2024年に成功させました。現在はNASAなどに対して月面ローバー、センサー、ドリル、通信装置などの運搬を請け負っています。その運搬を担当するのが月面着陸機「ノバC」です。月では地球のGPSは使えませんし通信が難しいです。だから自前で月面電力、月面通信、月面データを揃えられるようになるとニーズがあるというわけです。
 
**ボヤジャー(VOYG)**は宇宙防衛関連企業ですが将来的には民間宇宙ステーション「スペースラボ」を事業の中核にしたい考えです。そこでは微小重力研究、防衛関連の実権、宇宙バイオ、宇宙兵器製造などを視野に入れています。同社はエアバス、パランティア、三菱商事と提携しています。
 
**ファイヤーフライ(FLY)**は打ち上げも行っていますが宇宙空間の輸送トラック「エリトラ」で軌道変更、月輸送、宇宙中継、燃料補給サービスを行っています。さらに「月のGoogleマップ」のようなものを作ろうとしています。これは月面採掘、軍事などの用途向けです。
 
**ホークアイ360(HAWK)**は宇宙から地球の船舶などが発する電波を観測することをしています。最近、ホルムズ海峡を航行しようとする船がトランスポンダーを切ってステルス・モードで通ろうとする例が報告されていますが、トランスポンダーを切っても他の電波がその船から出ているので、それを追跡し、ターゲットの正確な位置を測るというような役務を行っています。衛星写真のような地球を見る仕事ではなく、地球の電波を聞く仕事だと言えます。たとえばGPSジャミングが行われた場合、どの国がどこから妨害を行っているか? を特定できます。
 
**スパイア・グローバル(SPIR)**は宇宙からリアルタイム地球データを収集・販売する会社です。たくさんの小型衛星を低軌道に乗せ、そこから天気、航空機、船舶の動きをモニターします。気象予想はデータ量の多寡で精度が決まるので観測点が増えれば増えるほど精度が向上します。それを担っているのが同社です。
 
**ブラックスカイ(BKSY)**はリアルタイム地球監視AI会社です。具体的には地球上での変化をリアルタイムで監視している企業です。普通、衛星会社は1日1回衛星写真を撮り、変化を観察しますがブラックスカイは1日に何度も同じ場所を通り、軍港、空軍基地、ミサイル基地などを絶え間なく観察しているわけです。