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投資戦略

2026年7月28日 05:01

投資戦略をアップデートします。

■アンソロピックのIPOに期待をつなぐ相場は……グラグラしてきた
私は4月以降、「目先の相場は一連の大型IPOに期待をつなぐカタチでしっかり推移する」と主張してきました。
 
次の案件は9月第2週にロードショーがキックオフされると思われるアンソロピックになります。今日の時点ではIPOのウインドウは未だ開いているし、アンソロピックのIPOの販売も問題ないと考えています。
 
しかし水平線を見ると暗雲が立ち込めはじめました。
 
それは最近上場されたセレブラス、クォンティニューム、スペースX、SKハイニックスのすべてがIPOの値決め価格を下回ったからです。
 
IPOが儲からなくなると投資家は証券会社に文句を言いますし、「もうお付き合いは、こりごり」という感じで次のディールに応募しなくなります。これが「IPOのウインドウが閉じてしまう」シナリオです。
 
現時点では未だそこまで酷い状況ではありません。でも微妙な空気になりはじめていることは、すべての投資家がわきまえておくべき事だと思います。
 
■第2四半期決算 良い決算でも市場は反応薄
2026年第2四半期の決算発表シーズンはこれまでに約3割の企業が決算発表を終えました。その中身は総じて好調です。
 
このため今年と来年のアナリストのコンセンサス予想も上がってきています。

2026年のS&P500のコンセンサスEPSは前年同期比+24.7%、2027年は+17.1%で成長すると見られています。
 
しかし大手ハイテク企業が良い決算を出しても、株価が上がらなくなっています。
 
その理由なのですがAIデータセンターへの投資負担が過大になっているからです。
 
具体例として、アルファベット(GOOG)とテスラ(TSLA)は良い決算を出したにもかかわらず、ネガティブ・フリーキャッシュフローが嫌気され、株価が急落しました。
 
今後、大手ハイテクの経営者は、株価を観察しながらAIへの過剰投資を抑制するかどうかを決断を下すと思われます。
 
■トークンノミカル(トークンの節約)
AIが出始めた頃はプロンプト・エンジニアと呼ばれる人たちがチヤホヤされ、「どれだけ沢山AIのトークンを消費したか?」というボリューム競争が起こりました。
 
しかしAIエージェントが人間に代わって勝手にどんどんタスクをこなすようになった今日、経営者は逆に「あっ!こんなにトークン費用が嵩んでいる!」とコスト・オーバーランを心配するようになりました。
 
そこで企業の経営者のマインドセットとして、なるべくトークンを節約する「ケチケチ主義」がはびこり始めました。そのことをトークノミカルと言います。
 
それを実現するために、一番安いコストのAIで済ませるという態度が定着しはじめています。「スーパーにツッカケで買い物に行くのに、わざわざランボルギーニに乗って行く必要はない」というわけです。
 
このため、AIのコモディタイゼーションが進んでいることで、「中国製のAIでもお構いなし!」という意見すら見られるようになってきました。
 
この風潮はAIビジネスが将来もたらすキャッシュフローの総和が、当初想定していたより少額になるリスクがあることを示唆しており、場合によっては設備投資計画の縮小なども起きないとは限りません。
 
■参考銘柄
ビザ(V)
UBS
フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)
JPモルガン(JPM)
ポーランドETF(EPOL)
 
■予想
2026年末のS&P500のターゲットは7,250を予想します。
 
2026年末のドル円は160円を予想します。
 
2026年末の10年債利回りは4.50%を予想します。
 
2026年末のフェデラルファンズ・レートは3.75%を予想します。
 
2026年末の失業率は4.3%を予想します。
 
2026年末の消費者物価指数は3.80%を予想します。
 
2026年末のGDPは+1.50%を予想します。