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投資戦略

2026年8月8日 15:44

投資戦略をアップデートします。

■相場観
9月のレイバーデー明けにアンソロピックのIPOロードショーがキックオフされる見込みです。目先の米国株は、それに期待する形で堅調に推移すると予想します。
 
先週末に発表された雇用統計では非農業部門雇用者数が以外に弱く(これについては後で詳述します)9月の利上げが遠のきました。それはロング・デュレーションの投資対象に市場の人気が舞い戻ってくることを意味し、金鉱株、宇宙株、量子コンピュータなど投機色の強いグループが値を飛ばしました。
 
このような地合いはIPOにもってこいです。
 
ただNYSEならびにナスダックの出来高は低調で、夏休みで市場参加者が少ないことを示唆しています。確固とした新しい買い材料やテーマが浮上したというわけではなく、一軍不在の中で足下のニュースに反応しているという塩梅です。
 
その足下のニュースとは、イランとオマーンがホルムズ海峡の再開に関し合意したと報道されたこと(=これは未だ正式調印されていません)、ベッセント財務長官がドル安を演出する目的で日米協調介入を行ったこと、金曜日の雇用統計が悪かったことです。
 
■雇用統計
先週金曜日に発表された非農業部門雇用者数は−23,000と弱い数字でした。また過去2ヶ月の数字も合計で10万人ほど下方修正されました。

例年、夏場は非農業部門雇用者数の集計が捗らず、数字がブレる傾向があります。去年も今年と同じような問題が生じました。そのことを考えた場合、今回の下方修正をあまり真に受けないほうが良いと思います。
 
ただ、市場参加者の多くが主張してきた「米国経済は強い!」という見方も単純過ぎ、実際にはAIの登場で新卒高スキルの若者の雇用機会が狭まっているなど、過去になかった労働市場の変化が進行しています。
 
ナース・プラクティショナー、データセンター建設に従事する建設労働者などを除けば、雇用市場はまだら模様です。
 
■政策金利
金曜日の雇用統計発表前は、次の9月16日の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利上げが行われるというコンセンサスでした。
 
しかし、上に書いたように数字が弱かったため、フェド・ファンド・フューチャーズは「9月の利上げは見送り」を織り込みました。
 
■ドル
いま米国はAIブームで世界のお金が米国の投資機会めがけて殺到しています。9月にも上に書いたように前評判の高いIPOが予定されている関係で、放っておけばドル高がどんどん進行するような様相を呈していました。
 
しかし、すでに述べた3つの新展開により、いまはドル先高観に歯止めがかかったように見受けられます。
 
それは、日本から見れば、更なる円安を期待できなくなることを意味し、日本株にとってはマイナス要因です。
 
一方、米国株は世界の株式市場におけるドミナンスを強めています。世界の投資可能な株式市場の指数(ACWI)に占める米国の割合は63%と高い水準です。

いま米国のGDPは世界の26%に過ぎないので、米国株が割高に買われているという議論が成り立つと思います。

いますぐにこの米国一点集中が是正される要素は、ありません。
 
ただ、将来、なにかの拍子に流れが変われば、割安に放置されている世界の市場(欧州、それも中欧、ならびに日本を除くアジア市場、そして南米が安いです)に注目が行くシナリオを想定すべきです。
 
■参考銘柄
ビザ(V)
フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)
ジョンソン&ジョンソン(JNJ)
モエヘネシー・ルイヴィトン(LVMUY)
オーストリアETF(EWO)
BRAC BANK(バングラデシュ)
 
■予想
2026年末のS&P500のターゲットは7,250を予想します。
 
2026年末のドル円は160円を予想します。
 
2026年末の10年債利回りは4.50%を予想します。
 
2026年末のフェデラルファンズ・レートは3.75%を予想します。
 
2026年末の失業率は4.3%を予想します。
 
2026年末の消費者物価指数は3.80%を予想します。
 
2026年末のGDPは+1.50%を予想します。