クリプト、シルバーなどのレバレッジ資産にミニ・リーマン・ショックが到来! 強制決済の伝染(contagion)で
2026年2月1日 03:41
1月30日、シルバーが一時−30%の暴落を演じましたが、今日は暗号資産が急落を演じています。
その理由ですが個人投資家の多くはバイビット、バイナンス、ビットノミナル、コインベース、マンゴ・マーケッツなどの同一アプリ内で、シルバーやゴールドに加えてビットコインやイーサリアムのようなクリプト・アセットもトレードしており、金曜日のようにシルバーやゴールドで大きな痛手をこうむると、他のポジションも縮小せざるをえなくなるからです。
それらのトレーディング・アプリは、顧客の口座が大きな損で「マージン不足」になるとマージン・コール(=追加資金を入金することを要求)します。もし個人投資家にそういう資金の持ち合わせが無い場合、強制決済でバッサリとポジションを落とします。
その際、「シルバーでやられたのに、なぜ他の原資産も!」ということは通用しません。普通、最も流動性が高く、早く処分できるポジを勝手に手仕舞うわけです。(これはマージン取引の契約書にちゃんと謳ってあります)
すると;
シルバーでボラが急増→マージン口座が痛む→強制決済→他の原資産の価格下落圧力→それがさらにマージン・コールを誘発……
というフィードバック・ループが起きてしまうのです。これはちょうどリーマン・ショックのときと同じ**リスクの伝染(contagion)**です。
クリプトの場合、土日も取引がありますし、サーキット・ブレーカーも無いですし、流動性が高いのでターゲットにされやすいです。
ただし、上に書いたようなフィードバック・ループが起こるのはひとつのアプリで何でもかんでもトレードさせる、最近流行のトレード・アプリの顧客だけであり、その意味において限定的で局地的な現象と言えるでしょう。
いまのところ皆さんが注意を払うべきは、日頃からレバレッジを用いてトレードされることが多い原資産のみです。
私の考えでは(すくなくとも現時点では)この伝染が普通株とかに波及することは無いと思います。
私は日頃から「個人投資家は皆で買い上がれば怖くない!式の群れを形成がちだけれど、流れが逆流したときは誰かが映画館で火事だ!と叫んだようなパニックになり、出口に殺到して圧死する。だから汝の隣人を心の底から憎みなさい!」と言っています。
その忠告をちゃんと聞いていた人は、ぜんぜん無傷のはずです。