新波動に入ったドイツ株
2026年1月8日 01:55
ドイツ株が新波動に入っています。
ドイツは2025年の春に憲法改正し、いわゆるシュヴァルツ・ヌル(黒字均衡)をやめました。そして1兆ユーロの財政出動を決定しました。軍事費増額とインフラストラクチャ投資がその中身です。
歴史的にドイツは借入がGDPの63%と他の先進国に比べてとても少なかったです。その関係でドイツ国債が新発されても容易に消化できると思います。
ドイツ経済はロシアが2022年にウクライナに侵攻した際、「ロシアと縁を切る!」という決断をし、ロシア産の天然ガスなどへの依存体質から脱却しました。しかしそれはエネルギー価格の高騰を招きドイツの製造業はコスト・プレッシャーを受けました。
そういうことも関係して、2023年、2024年と2年連続でドイツ経済はマイナス成長を記録したのです。2025年はトランプ関税にまつわる不透明感からGDP成長率は+0.2%にとどまりました。現在のドイツの失業率(ILO基準)は3.9%です。
上に言及した1兆ユーロの財政出動はすでに2025年から始まっているのですが、金額が大きくなるのは2026年、2027年からです。いまは突然、新しい予算が出来てそれを配り始めている最中なので、いろいろボトルネックが生じ、製造業は未だそのお金でフル操業に入ることは出来てません。その関係でGDP成長率の推移は;
2025年 +0.2%
2026年 +1.0%
2027年 +1.5%
と尻上がりに良くなると見られています(IMF)。
リスクとしては公共投資の実行が労働力の払底で遅延することが考えられます。

(出典:マーケットサージ)