米国のベネズエラ攻撃で南米株が注目される
2026年1月5日 19:48
米国が150機の軍用機を飛ばしベネズエラに奇襲攻撃をかけ、ニコラス・マドゥロ大統領を拘束したというニュースで米国の投資家のラテンアメリカへの関心がにわかに高まっています。
日本の投資家の場合、新興国と聞くと真っ先に思い浮かべるのは中国、ベトナム、タイランドなどのアジア諸国だと思います。
アメリカの投資家にとって最も親近感のある新興国はメキシコ、ブラジル、アルゼンチンなどの中南米の国々です。
かつてラテンアメリカ株式はニューヨーク証券取引所でもとても活発に取引されていましたし、NAFTA、メルコスールなどの貿易協定で経済的連携が強まるというテーマが持て囃されました。
キッカケさえあれば、米国の投資家の関心は再びラテンアメリカに向かうと思われます。
ベネズエラは、ひとことで言えば破綻国家であり、Kleptocracy(盗賊国家)です。つまりニコラス・マドゥロのような一部の政治家が国の資源や財源を私物化し自分たちの取り巻きのみにばらまく政治をしていたのです。
下はベネズエラの乳児死亡率(生まれてから1歳未満の乳児1000人のうち何人が死ぬか)であり、ヘルスケアなどの公共サービス劣化の指標として知られています。ニコラス・マドゥロが大統領になった2013年あたりから医療の劣化がひどくなっていることがわかります。

かつてベネズエラは南米で最も豊かな国でした。しかし相次ぐ失政でいまはたくさんの経済難民が近隣の南米諸国に流れ込んでおり、それらの国々では国境の警備の強化が叫ばれています。
それに呼応するカタチで南米諸国の最近の選挙では右派が躍進することが続いています。
南米株式は右派が政権を取るとパフォーマンスが良くなる傾向があります。
長年忘れ去られていた南米株は2025年から出直り、去年は平均すると+50%くらいのパフォーマンスでした。
今年も去年に続き南米株が米国株をアウトパフォームすると予想します。
下は去年示した「2026年のモデルポートフォリオ」です。

このうち「南米株」の部分だけを抽出したのが下の「南米株のポートフォリオ」になります。

NU: Nu Holdings
BAP: Creditcorp
SCCO: Southern Copper
SQM: Sociedad Quimica
BCH: Banco de Chile
CIB: Grupo Cibest