Skip to content

バングラデシュの近況

2025年12月24日 19:59

バングラデシュでは2月第2週に総選挙が予定されています。

これを前にして先日、国民市民党(NCP)幹部、シャリフ・オスマン・ハディが暗殺されました。
 
NCPは2024年の「7月革命」で中道左派世俗主義アワミ連盟のシーク・ハシナ首相が現状に不満を抱く若者たちから突き上げられ、インドに亡命した際、このデモを指導した学生たちによって始められた政党です。
 
今回、シャリフ・オスマン・ハディを殺害したのはアワミ連盟の支持者たちだと言われています。
 
この事件をキッカケにダッカは再び騒然としたムードに包まれています。
 
一例としてベンガル語の有力新聞、プロソムアロのオフィスが群衆に襲撃されました。英語紙デイリー・スターにも群衆がおしかけました。
 
バングラデシュはお国柄として、選挙の前は殺伐とした雰囲気になります。その意味では今回の騒動は(ああ、やっぱり)と思わせるニュースです。
 
バングラデシュは現在、ノーベル平和賞受賞者ムハンマド・ヤヌス氏が暫定リーダーを務めています。彼は2月の総選挙をもってその座を新首相に譲る予定です。
 
言論の自由という観点からは現在の暫定政権はアワミ連盟時代より大幅に改善しました。しかし治安の維持という点では暫定政権は群衆から有力新聞を守ることが出来なかったので、頼りにならないなという印象を残しました。
 
バングラデシュでは今日、次期首相に選ばれる可能性が大だと思われているイスラム保守派のバングラデシュ民族主義党(BNP)のタリク・ラーマンが亡命先のイギリスから帰国する予定で、500万人の群衆が彼を迎えるために街に繰り出すだろうと予想されています。タリク・ラーマンはバングラデシュの有力政治家カレーダ・ジアの息子です。

投資家はバングラデシュが総選挙を無事乗り切ることができるかに注目しています。株式市場は様子見で動意に乏しいです。