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ラルフローレン

2025年12月23日 19:46

いまちょっとしたアメリカーナ・ブームです。

アメリカーナとはアメリカの価値観、美意識が凝縮された文化コードをさします。ルート66、ダイナー、ジーンズ、カウボーイブーツなどがそのイメージです。
 
専門店で言えばアメリカン・イーグル・アウトフィッターズ(AEO)、リーバイス(LEVI)などデニムに強いブランドが好調です。ブートバーン(BOOT)に代表されるカウボーイブーツのお店も賑わっています。
 
アメリカーナの一部で、とりわけエリート階級の美意識を代表するサブカテゴリーがプレッピーです。
 
プレッピーの原点は米国東部名門大学(いわゆるアイビー・リーグ)で1950~60年代に流行ったネイビー・ブレザー、ボタンダウンシャツ、チノパン、ローファーなどのファッションです。つまりアイビー・ルックはプレッピーの古典版だということです。
 
いうまでもなくアイビー・ルックはエリート階級をシグナルする暗黙の了解であり、そこには「見えない壁」が存在しました。
 
**ラルフローレン(RL)**は前にも紹介した銘柄ですが、そのような米国のエリート階級の美意識を売るブランドです。
 
ラルフ本人の生い立ちは、エリートとは何の関係もなく、マンハッタンから北に行ったブロンクスの出身です。ラルフのおじいさんは1920年頃にベラルーシのピンスクから移住してきたユダヤ人です。当時ソ連のユダヤ人は迫害を受けていて、それを逃れるためにアメリカに来たわけです。
 
ラルフのラストネームはリフシッツで、名前のなかにshitという綴りがあることでとても引け目に感じ、18歳のときにローレンという名前に改名しました。
 
自分が属さない理想の世界を頭の中で想像し、ファッションを通じて具現化させたのがラルフローレンというわけです。
 
彼は自分がデザインし家族が縫ったネクタイをブルーミングデールズやバーニーズのような百貨店に置いてもらう営業から身を起こしました。そして1986年にマジソン街72丁目に旗艦店をオープンしました。
 
ラルフローレンはいまZ世代の若者にも支持され始めています。そのひとつの理由はテイラー・スウィフトが婚約したことをSNSで公表した際、ラルフローレンのストライプ模様のドレスを着ていたからです。若者に対する意識調査ではラルフローレンはグッチに次いで2番目に好印象のブランドだそうです。

(出典:マーケットサージ)