投資戦略
2025年12月19日 15:11
投資戦略をアップデートします。
■日銀の利上げを世界の金利・物価の文脈で見れば
日銀が政策金利を0.25%利上げし、0.75%としました。これは1995年以来の高い水準です。
下は日、米、欧の政策金利のチャートですが、日本は上向き、米国は下向きになっていることがわかります。

(出典:ウォール・ストリート・ジャーナル)
大雑把な言い方になりますが、このように世界の主要国の政策金利のベクトルが「あっち向いてホイ!」という感じでバラバラの時は国際間の資本移動にストレスがかかりやすいです。
いま日本の消費者物価は3.0%、米国は2.7%なので、日本の方が物価は高いです。そのことは政策金利のベクトルとして日本は「上」、米国は「下」という構図はカンタンには変わらないことを意味すると思います。その場合、一段のドル安を予想するのが自然です。
米国の投資家は普段は米国内の投資機会だけでじゅうぶん満足する国民性ですが、ドル安局面では世界の投資機会に目を向けます。特に成長のある国が選好されやすいです。
いまは米国の成長が他の国に比べて高いのでこのような傾向は顕著ではありません。しかし米国の景気に陰りが見え始めれば、そのような資本のシフトが起こると思います。
■AIデータセンター投資が好景気の一因
米国が好景気なひとつの理由はいま全米でAIデータセンターが建設されているからです。キャタピラー(CAT)は整地する際に使われるブルドーザーやAIデータセンターのバックアップ電源向け発電装置を作っています。

(出典:マーケットサージ)
GEベルノバ(GEV)は大型の発電タービンを作っています。

(出典:マーケットサージ)
最近、AIデータセンターの工事の遅延、一部のプロジェクトにおける資金調達の困難などのニュースがもたらされ、これらの銘柄の株価はグラグラしはじめています。
また大型ハイテク企業で最もAIデータセンターにコミットメントしている企業はオラクル(ORCL)なのですが、リースの支払い義務を履行できなくなるのでは?という懸念から株価は下がり気味になっています。

(出典:マーケットサージ)
つまりこれらのAI設備投資恩恵銘柄は既に株価の変調をきたしているのです。これからプロジェクトのキャンセルのニュースが出てくると予想されます。
■投資戦略
私は2026年の投資戦略として米国株をベンチマークに対して少なめ、逆にインド、南米、ベトナム、バングラデシュなどを多めに持つことを提唱しています。

■予想
2026年末のS&P500のターゲットは5500を予想します。
2026年末のドル円は128円を予想します。
2026年末の10年債利回りは3.0%を予想します。
2026年末のフェデラルファンズ・レートは2.50%を予想します。
2026年末の失業率は4.7%を予想します。
2026年末の消費者物価指数は2.2%を予想します。
2026年末のGDPは+0.0%を予想します。