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タックスロス・セリングと1月効果

2025年12月15日 01:30

毎年12月にはタックスロス・セリングが起こります。そしてその反動として新年になると1月効果と呼ばれる現象が起きます。これについて説明します。

まず米国の所得階層別税率は次のようになっています(夫婦での申告ではなく、ひとりの場合);
 
10% $0から$11,925
12% $11,925から$48,475
22% $48,475から$103,350
24% $103,350から$197,300
32% $197,300から$250,525
35% $250,525から$626,350
37% $626,350以上
 
たとえばあなたの所得が$48,000で、サラリーの他に株式投資で$1,000のキャピタルゲインが出たとします。すると米国で納税の申告はサラリーとキャピタルゲインを合算する関係であなたの所得は$49,000となり、22%の税率が適用されます。
 
すると税金は$10,780になるわけです。
 
しかし今年投資した銘柄のうち、含み損になっている銘柄を売却し、―$600の実現損を出したとすれば、あなたの今年のキャピタルゲインは$400のみになるので合算した所得は$48,400になります。この場合12%の税率が適用されます。
 
すると税金は$5,808になるわけです。
 
ちょっと実現損を出すことで税金が$4,972も少なくなるわけです。
 
12月に個人投資家の多くが「損出し」を進める理由は、上のような理由からです。
 
タックスロス・セリングのターゲットにされるのはしばしば今年の新規株式公開(IPO)銘柄で、ダラダラ安が続いているような銘柄になります。
 
殆どの投資家はクリスマス前までにそのような銘柄を処分してしまいます。
 
すると年が改まれば、そういう銘柄は売り物が切れる関係で、フラフラと上昇しやすいです。これが**「1月効果」**と呼ばれるものです。
 
下は「1月効果」の候補銘柄です。

なお「1月効果」は、あくまでもワンポイントのトレーディング・チャンスであり、そこで跳ねたからといって、そこから長期上昇相場が始まるときまったものではありません。短期トレードに徹すること。