MSCIがストラテジーを指数から除外するかも知れない件について
2025年11月26日 17:53
MSCIは世界の機関投資家が資産を運用する際にベンチマークとする数々の指数を提供している情報会社です。
MSCIの諸指数をベンチマークとする世界の株式ファンドは15兆ドルあると言われています。だからその指数に採用されているか、いないかで、個々の銘柄に対する買い需要は大きく変わります。ある意味、米国の代表的株価指数であるS&P500よりもずっと重要だと言えます。
10月10日にMSCIが「クリプト・トレジャリー会社をMSCI指数から除外するかも」と発表しました。いまは機関投資家たちにヒアリングしている最中で、12月末までに結論を出す予定です。
そもそもMSCI指数の目的とは機関投資家がポートフォリオを構築する際、透明で、一貫性があり、投資可能な、グローバル・マーケットを表すような指数を示すことでパフォーマンスの測定やリスクの管理ができるようにするというものです。
一部の機関投資家はMSCIに「ストラテジー(MSTR)のようなクリプト・トレジャリー会社は指数から外して欲しい!」とリクエストしています。
その理由として「かつてマイクロストラテジーはソフトウェア企業だったけれど、いまはもうソフトウェア企業ではない。中身はあたかもビットコインETFのような、ビットコインの価値変動に連動する投資対象になってしまっている。これは株式の指数であるMSCIにふさわしくない」ということが指摘されています。
年金ファンドなどの場合、運用を受託している会社は「株式で運用してくれ!」などのスコープを示されるのが普通であり、そこに「仮想通貨で運用してくれ!」とは書いてないという問題もあります。
さらにMSCIはフリー・フロート、すなわち機関投資家が自由に売ったり買ったりできる浮動玉の多さを重要な考慮点としています。クリプト・トレジャリー会社の場合、非本業資産(non-operating assets)が価格変動の大部分を決めてしまう関係で、この大原則に反するわけです。
このような理由から、12月末の最終決定では、たぶんストラテジーはMSCI指数から外れると思われます。