英語で学ぶ最強コスパ圏 キャリア形成
2025年10月26日 02:37
私は「日本人の若者が国際的なキャリアを構築するには、どうすれば良いですか?」という質問を日常的に受けます。最近アメリカ政府は海外からの留学生に冷たいですし、大学の授業料はバカ高いです。
そこでいっそのこと中学とか高校で、一旦、アメリカに語学留学するという手があります。まず英会話だけしっかりマスターするわけですね。短期留学でも構わないです。
このアプローチの利点は語学限界期と呼ばれる、ネイティブ並みの発音が自然に身につく最後の機会を捉える点にあります。そうやって英会話だけマスターすることで、アメリカ以外の進学ルートが取りやすくなります。
さて、一旦そうやって日本に帰国し、いよいよ海外の大学に進学するときはどうでしょうか?
アメリカは学費が高いです。いまは1年間で1000万円もする大学も出てきています。これだと4年間で4000万円もかかるわけで、そんな大金を出せる家は少ないと思います。それ以上に問題なのは卒業後アメリカにとどまることがビザ的に難しく、それが就職活動を無理ゲーにしている現実があります。
英国も近年は授業料が高くなっているし、アメリカほどではないけれど、外国からの留学生にフレンドリーではないですね。
それ以外の国としてはカナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどが有名です。
しかしコスパ的に最強なのはEU圏だと思います。欧州には英語で完結する学士・修士過程が数千プログラム存在していて学費が圧倒的に安いです。無料の場合すらあります。
まずEUではボローニャ協定(Bologna Process)により大学教育の構造が統一されています。具体的には学士(Bachelor)が3年、修士(Master)が2年です。この枠組みの中で非英語圏でも、たとえばオランダが2000プログラム、デンマークが700プログラム、スウェーデンが600プログラム、フィンランドが500プログラム、ドイツが400プログラムという風に英語での学位提供が行われています。
中でも狙い目はエストニアとリトアニアです。これらの国の大学教育は基本北欧式で、なおかつ低コストです。さらにキャンパスを離れ、**日常生活的にも英語が通用します。**現地語を覚えなくても生活、勉強、アルバイト、デートなどが出来るわけです。
学費はプログラムによりますが年間3000~6000ユーロです。
どうせ欧州で大企業に勤めればビジネスの標準言語は英語である場合が多いのでわざわざ現地語を覚えなくても英語で生活していけます。
エストニアはシリコンバレーと同じようなノリの国で、ハイテクに傾斜しています。スタートアップ企業に就職したいのならエストニアが最高でしょうね。大学としてはITや経営を修めたいならTallinn University of Technology、社会科学ならTallinn University、そしてUniversity of Tartuが有名です。
一方、リトアニアはフィンテック、EUの大企業の開発拠点としてのリトアニア拠点への就職の道が開けています。1579年に設立されたVilnius Universityは東欧最古の大学で、経済、データサイエンスなどに強いです。Kaunas University of Technologyは欧州の大企業とのパイプが太いです。
エストニア、リトアニアのダウンサイドとしては冬は日照時間が少なく気が滅入りやすい点です。