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リバモアに学ぶ、トレードから離れるべき時

2025年10月21日 04:49

Xでドーパミン溢出させているヤツはトレーダーとして成功しないです。

トレーディングの醍醐味は「勝った!」という刹那の満足感であり、これは典型的な変動報酬(variable reward)です。

「パブロフの犬」に代表されるような動物の条件反射の研究では、動物が一番夢中になるのは、常にご褒美が出る状況ではなく、「出る時もあるし、出ないときもある」というランダムな状態のときです。
 
ひとたび「勝ちの味」を覚えると、ギャンブル依存症になり、トレードから離れられなくなる人が多いです。
 
アメリカのヘッジファンドのオフィスにお邪魔すると、たいていジェシー・リバモアの本が本棚にあります。リバモアを信奉するか、しないかは人それぞれですが、凄絶な生き方をした相場師として、彼の生き様を書いた本は手に汗握る面白さです。
 
大半の市場参加者とは違いリバモアは1929年の「暗黒の木曜日」では1億ドル(こんにちの価値に直せば16億ドル)もの利益をあげました。
 
沢山の投資家が破産するのを尻目に、リバモアは得意の絶頂を経験するわけです。
 
ところが**その直後の3年間は買い出動が早すぎ、ことごとく負け続けます。**結局、1934年には250万ドルの負債を残し個人破産します。

下のチャートからもわかるように、リバモアの利食いの大半はベア・マーケットをショートすることでGETしたものです。

リバモアが相場から離れることが出来なかった理由は、相場こそが彼のアイデンティティであり、相場で負けると自分の存在が毀損したように感じ、泥沼へと入り込んでしまったことによります。
 
彼は「相場は常に正しい」、「決してナンピンするな!」、「損切ってしまえば気分が楽になる」などの名言を残しました。
 
それにもかかわらず最終的に彼はニューヨークのシェリー・ネザーランド・ホテル内の行きつけのバーで、一杯あおった後、クロークルームで、拳銃でこめかみを撃ち抜き自殺しました。

「自分の人生は失敗だった。もう戦うことに疲れた」という遺書を残して。