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量子コンピュータ

2025年10月6日 20:01

量子コンピュータは情報の表現方法ならびに計算の仕組みが従来のコンピュータとは違います。

従来のコンピュータは0と1の羅列で演算を行います。これに対して量子コンピュータは0と1を同時に重ね合った状態で演算を行えます。つまり量子並列性を活用しているわけです。
 
量子コンピュータを実現する上で克服すべき課題としては量子のもつれ(片方の状態を測定すると、もう片方も瞬時に影響を受ける)、ならびに量子干渉(正しい答えを求めるため誤った答えを打ち消すように干渉する)です。
 
量子コンピュータの用途としては暗号解析、新薬分子シミュレーション、AI、配送ルートの最適化などになります。このうち実用化しているのは最後の配送ルートの最適化だけです。それに関してはアニーリングという比較的ハードルの低い技術が用いられています。
 
それ以外の高度な用途では、エラー訂正、量子ビットの安定性、絶対零度への冷却など課題が沢山あります。
 
上場銘柄ではIonQ(IONQ)が最も売上規模が大きいです。2025年は通年で8,500万ドル前後売り上げると予想されています。ただし大赤字です。資金調達を積極的に行った関係でバランスシートには7億ドル近いキャッシュがあります。同社はイオントラップ、MEMS技術を使い、商用クラウドでサービスを提供しています。ハードウェア+ソフトウェア+サービスをすべて提供している垂直統合モデルを採用しています。その分、キャッシュバーンも大きいです。

同じく商業化している企業としては**D-Wave(QBTS)**がありますが、こちらはアニーリングに特化しており「なんちゃって量子コンピュータ」といった塩梅です。2025年第1四半期の売上高は1,500万ドルでした。**赤字です。**ハードウェアの販売が含まれている関係で四半期売上高は「団子」になりやすいです。同社も8億ドル前後のキャッシュがあります。

超電導を用いたゲート・ベースト技術を開発している**リゲッティ(RGTI)**の2025年第1四半期の売上高は150万ドルでした。**大赤字です。**高リスク銘柄です。

光学アプローチのクアンタム・コンピューティング(QUBT)も上場されています。売上高は無いに等しいです。上記の銘柄の中で一番リスキーな銘柄です。

量子コンピュータはアニーリングを別として未だ克服しなければいけない難問が沢山あり、「夢を買う」段階の銘柄ばかりです。**ファンダメンタルズからは投資できません。**いまの米国株はバブルの様相を呈しており「ストーリーさえ良ければ、なんでもいい」という投資家が一定の割合居るのでこのへんの銘柄がオモチャにされるシナリオは十分考えられます。これらの銘柄を紹介している理由は(噴いた場面ではショートしたい!)と考えているからです。