投資戦略
2025年9月17日 13:32
投資戦略をアップデートします。
■米国株は割高
いま米国株は不安材料が無く、見渡す限り青空で、一点の曇もない印象を与えます。
しかし米国株のバリュエーションは過去12ヶ月の実績一株当たり利益(EPS)に基づき28.1倍と割高になっています。

過去にこのような高いバリュエーションになったケースでは株式市場が大きく調整しました。改めてそれらのケースでの最高値から底入れするまでの下げ幅を見ると調整幅の大きさに驚かされます。

いま市場参加者は強気相場にすっかり慣れてしまって、マーケットは時としてこのような下げを演じるのだということを忘れています。
リスク・リワードから考えて、いまの米国株はリスクを取るに値しません。
■買える市場
9月17日、連邦公開市場委員会(FOMC)が閉会し、大方の予想では0.25%の利下げが発表されると考えられています。
利下げはドル安要因です。
ドル安局面では米国の投資家は海外への投資に積極的になることを知られています。
しかし今はBRICsは買いにくいです。一例として中国経済は下の一連の経済指標に見られるようにスランプに陥っています。

(出典:フィナンシャル・タイムズ)
インドやブラジルも高い関税を米国から課せられ、投資しにくくなっています。
私が好きなマーケットはバングラデシュです。同国では去年、ガバナンスの改善、透明性の向上などを求めて若者たちが立ち上がりハシナ政権が倒れました。現在はノーベル賞を受賞したムハマド・ヤヌス氏が暫定政権のリーダーを務めています。
政変が起きた時、バングラデシュ経済は一時的に混乱しましたが、いまは平静を取り戻しています。
海外からバングラデシュへの送金は好調です。

(出典:BRAC EPL)
外貨準備も増加に転じています。

(出典:BRAC EPL)
インフレは沈静化に向かっています。

(出典:BRAC EPL)
バングラデシュは人口では世界で8番目に大きな国です。しかし株式時価総額はGDPの一割程度で極めて割安です。実際の経済の大きさに比べ株式市場はまったく顧みられていないのです。
次にアルゼンチン株も良いと思います。アルゼンチンでは2年前に「小さい政府」を主張する経済学者、ミレイが大統領に当選し、彼の考えに従って経済の大改革が行われました。それは素晴らしい成果を上げています。
普通、財政の均衡を目指せば不景気を招来するのですが、現在のアルゼンチンの場合、インフレが急速に改善した関係で庶民の暮らし向きは良くなりつつあり、それがGDP成長に反映されはじめています。
先のブエノスアイレス地方選挙でミレイの政党が大敗し、アルゼンチン株はここ2年ではじめての買い場を提供しています。10月26日に控えた中間選挙ではブエノスアイレス地方選挙よりもミレイ派が挽回することが期待されます。
■相場観
9・10月は厳しい相場になると予想します。いまはキャッシュポジションを高く保ち、余計なことはやらないほうがいいです。
■銘柄
【金融】
BRAC BANK(バングラデシュ現地株)
Grupo Financiero Galicia(アルゼンチンNasdaq: GGAL)
Circle Internet Group(CRCL)
【製薬】
Novartis (NVS)
■予想
2025年末のS&P500のターゲットは5500を予想します。(不変)
2025年末のドル円は128円を予想します。(不変)
2025年末の10年債利回りは3.9%を予想します。(不変)
2025年末のフェデラルファンズ・レートは3.50%を予想します。(不変)
2025年末の失業率は4.5%を予想します。(不変)
2025年末の消費者物価指数は2.7%を予想します。(不変)
2025年末のGDPは+0.5%を予想します。(不変)