スバウキ回廊の重要性について
2025年9月16日 23:02
ロシアはウクライナの次にスバウキ回廊を狙うのではないか?ということが話題にのぼっています。
ロシアはEUの中にカリーニングラードという飛び地を持っています。ここはポーランドとリトアニアに挟まれた場所でロシアのバルチスク海軍基地があります。
そのカリーニングラードとベラルーシとの間はスバウキ回廊と呼ばれています。

(出典;バルチックタイムズ)
スバウキ回廊を占領すればカリーニングラードとベラルーシ(=ロシアの友好国)を地続きにすることが出来ます。現在、スバウキ回廊は南側がポーランド、北側がリトアニアの領土となっています。
私の考えではスバウキ回廊を占領するメリットは限定的です。
なぜなら軍港としてのバルチスク海軍基地の戦略的重要性は殆ど無いからです。バルト海は平均水深55メートルで潜水艦が展開しにくいです。機雷をセットしやすい上にバルチスク海軍基地は砂州の内側にある関係で外海に通じる狭い海峡だけをウォッチしていればロシアの艦船の動きは把握できてしまいます。
このためカリーニングラードはむしろEUに睨みをきかせるミサイル基地としての利用価値の方が高いと言えます。ミサイル基地は陸からの補給線を必要としません。
NATOはアメリカ依存を脱しドイツを中心とする集団防衛体制へと移行中です。ドイツは1兆ユーロの予算を計上し防衛ならびにインフラストラクチャへの投資をこれから行ってゆきます。その際の防衛関連支出の優先順位は1.陸軍、2.空軍、3.海軍の順です。なぜならNATOは海軍力の面では既にロシアより遥かに優位だからです。
今、必要なのは155ミリ榴弾、大砲、ドローン、ミサイルなどになります。
欧州の防衛関連企業で最も1兆ユーロの予算の恩恵をこうむりやすい銘柄は陸軍向けの製品を多く持つラインメタルです。ドイツ海軍は6つの212A潜水艦を保有しています。潜水艦のメーカーとしては今年末にティッセンクルップからスピンオフされるTKMSという会社がピュアプレイになると思われます。