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投資戦略

2025年9月6日 04:33

投資戦略をアップデートします。

■雇用市場の失速
9月5日に発表された8月の非農業部門雇用者数は予想7.5万人に対し結果2.2万人でした。また6月の数字が−1.3万人に下方修正されました。月次の非農業部門雇用者数がマイナスに転じたのは新型コロナ以来、5年ぶりのことです。
 
■9月17日のFOCで利下げは必至
これを受け9月17日の連邦公開市場委員会(FOMC)では少なくとも0.25%の利下げが行われることは確実になりました。
 
このことは米国の政策金利のベクトルが下向きになることを意味します。これはドル安要因です。
 
■リセッションに伴う利下げは「買い」ではない!
米国市場の経験則としてアメリカ経済がリセッションに入ってゆく過程での利下げは「買い」ではありませんでした。なぜなら利下げが「後追い」になってしまい、景気が回復する前に企業収益が大打撃を受けることが常だったからです。
 
今回のケースでも連邦準備制度理事会(FRB)は明らかに後手に回りました。
 
利下げは累積的にじわじわと効いてくるものなので、最初の数回の利下げは、あたかも「暖簾に腕押し」のような感覚を投資家に抱かせることになると思います。
 
■まず世界同時株安
このような場合、まず世界の株式市場が等しく下げると考えるのが自然です。一通り売りが出尽くした後で、ファンダメンタルズの良い市場から順番に出直ることが予想されます。出動が早すぎると世界のいろいろなマーケットでやられるリスクがあります。
 
■蚊帳の外はバングラデシュだけ
唯一、いま買って行けるマーケットはバングラデシュだけだと思います。その理由は、同市場にはそもそも外人投資家がほとんど介入しておらず、米国市場との連動性が皆無だからです。
 
同市場に投資しようと思えば現地の証券会社に口座を開設する必要があります。これがなかなか時間がかかるのです。私の場合も三ヶ月を要しました。
 
いまバングラデシュに口座を持っている日本の個人投資家は200人しかいません。日本勢が最大勢力です。現在、口座開設の途中の申込者は100人です。それでも1年前はほぼゼロだったことを考えると急速なペースで増えています。
 
■バングラデシュのストーリー
バングラデシュの人口は1.75億人で、そのうち3人に2人は労働人口です。平均年齢は29歳と若いです。いま既に中流・上流(MAC)に仲間入りした人口は3,400万人、言い換えれば国民の5人に1人です。
 
2025年のGDPは4,670億ドル、一人当たりGDPは2015年の$1,224から2025年は$2,689に増える見込みです。国際通貨基金(IMF)は来年から2032年にかけてバングラデシュのGDPは世界各国の中で最も高い成長を見ると予想しています。
 
バングラデシュの外貨準備は317億ドルで、去年の「7月革命」の際、一時落ち込んだのですが、いまは回復途上にあります。
 
インフレ率は8.48%で、今後も漸減する見込みです。
 
貿易赤字は2024年224億ドル、2025年が205億ドルでした。
 
日本は最大の貿易パートナーのひとつで、ダッカ・メトロ・レール、マタバリ港、マタバリ火力発電所、ダッカ国際空港第3ターミナルなどは日本の支援により建設されています。バングラデシュはとても親日的な国です。
 
1971年の就学率は50.3%でしたが2023年は71.49%に上昇しており、いわゆるソーシャル・キャピタルの構築に同国は力を入れています。
 
去年の政権交代時に打撃を受けた銀行セクターは、取締役会の改革、資産内容の見直し、解散指示フレームワークの見直しなどを通じ体質改善が急です。
 
■相場観
9・10月は厳しい相場になると予想します。いまはキャッシュポジションを高く保ち、余計なことはやらないほうがいいです。
 
■銘柄
【銀行保険】
BRAC BANK(バングラデシュ現地株)
 
■予想
2025年末のS&P500のターゲットは5500を予想します。(不変)
 
2025年末のドル円は128円を予想します。(不変)
 
2025年末の10年債利回りは4.0%を予想します。(旧予想4.2%)
 
2025年末のフェデラルファンズ・レートは3.50%を予想します。(旧予想3.75%)
 
2025年末の失業率は4.5%を予想します。(旧予想4.4%)
 
2025年末の消費者物価指数は2.5%を予想します。(不変)
 
2025年末のGDPは+0.5%を予想します。(不変)