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投資戦略

2025年8月30日 12:26

投資戦略をアップデートします。

■三連休を前にAI関連でドラマ
8月29日(金)の立会ではレーバーデー・ウイークエンドの3連休を前にややギクシャクした動きが見られました。まずこれを整理します。
 
具体的にはAI半導体のデザイン会社、マーヴェル・テクノロジー(MRVL)の来期(第3四半期)の売上高ガイダンスが、ややコンセンサス予想を下回ったのが嫌気されました。
 
これはハイパースケーラーと呼ばれる大手データセンターに対する売上計上がやや
団子になっている
関係です。大きな案件で、納期ならびに売上高への計上タイミングが顧客側の都合で少々ズレたこと原因です。この大きな顧客がプロジェクトを止めたとかキャンセルしたということではありません。
 
第4四半期以降のパイプラインは充実しているし、新しいデザインウインのペースもむしろ加速しています。
 
サプライチェーンはタイトではありますが、それが来期のガイダンスが予想を下回った原因ではありませんし関税のせいでもありません。
 
しかしマーヴェルのデータセンター向け顧客はMAG7など大手顧客が中心であり、そのデザイン活動にほんの少しでも鈍化の兆しが見えただけで市場はパニックする傾向があるわけです。
 
市場関係者はマーヴェルがアマゾンないしはマイクロソフトの次期XPUのデザインウインを獲得できなかったのでは? と疑っています。
 
全体として、今回の減速は騙しに過ぎず、ハイパースケーラーの投資意欲に変化は無いと思われます。
 
下半期の売上高は上半期の売上高より大きくなると会社側は説明しています。
 
ちなみにマーヴェルはデータセンター向けカスタム・チップのデザインで20%の市場占有率を堅持しています。

マーヴェルのハイパースケーラーでのデザインウインは2年前は2個程度のソケット数でしたが現在は18のソケット数となっており、これらのソケットは向こう2年で増産される見込みで、現在既にある売上トレンドに追加されるカタチとなります。だからソケットを失っているということではありません。
 
カスタム・チップにコミュニケーションならびにコネクティビティのファブリックも追加するようなデザインアクティビティが増えており、この部分はマーヴェルも独自のスウィッチ技術を持っているので、今後の追加的な商機となります。
 
光学システムのビジネスにおける部品不足などの問題はマーヴェルの場合、経験していません。
 
ちなみにマーヴェルの第2四半期のEPSは予想67¢に対し結果67¢、売上高予想20.1億ドルに対し結果20.1億ドル、売上高成長率前年同期比+57.6%、第3四半期のEPS予想72¢に対し新ガイダンスは69から79¢、売上高予想21.1億ドルに対し新ガイダンス19.57~21.63億ドルが提示されました。
 
エヌビディア(NVDA)との絡みで言えば、エヌビディアの場合も第2四半期の決算は市場予想を上回ったものの第3四半期のガイダンスは一部アナリストが予想しているよりやや弱かったです。
 
エヌビディアのGPUはマーヴェルのXPUと一部競合する面があり、ハイパースケーラーがコスト節約のためにXPUに移行すればエヌビディアのGPUビジネスは影響を受けます。そのエヌビディア自身もXPUのソリューションを持っており、GPU→XPUへのミックス・シフトも気になるところです。
 
ちなみにエヌビディアの第2四半期はEPSが予想$1.01に対し結果$1.05、売上高が予想460.5億ドルに対し結果467.4億ドル、売上高成長率前年同期比+55.6%、第3四半期の売上高は予想534.3億ドルに対し新ガイダンス529.2億ドル~550.8億ドルでした。これまでと違って来期の売上高ガイダンスが大幅上方修正ではなかったことが投資家の落胆を誘いました。
 
■メタ・プラットフォームズにおける混乱
一方、メタ・プラットフォームズは過去半年で4回AI事業に関する変更を発表しており、とっ散らかった印象を与えています。
 
その主な原因は
ラマ4の性能が期待を下回った
ことにあり、メタは自社での努力を放棄するカタチでスケールAIの49%株式を取得しアレキサンドル・ウォングメタ・スーパーインテリジェンス・ラボの構築を任せました。
 
これにより今までメタで働いていたAIチームから離反者が出ています。
 
メタは自社のデータセンターの一部を売却意向であり、さらに660億ドル~720億ドルの設備投資のうち290億ドルはピムコやブルーアウル・キャピタルなどから融資を受けるつもりです。更にグーグル・クラウドのストレージのキャパシティを利用するため100億ドルを投じます。
 
■相場観
9・10月は厳しい相場になると予想します。いまはキャッシュポジションを高く保ち、余計なことはやらないほうがいいです。
 
マーケットとしては米国株と連動性が無いバングラデシュが良いです。
 
■銘柄
【銀行保険】
BRAC BANK(バングラデシュ現地株)
 
■予想
2025年末のS&P500のターゲットは5500を予想します。(不変)
 
2025年末のドル円は128円を予想します。(不変)
 
2025年末の10年債利回りは4.2%を予想します。(不変)
 
2025年末のフェデラルファンズ・レートは3.75%を予想します。(不変)
 
2025年末の失業率は4.4%を予想します。(不変)
 
2025年末の消費者物価指数は2.5%を予想します。(不変)
 
2025年末のGDPは+0.5%を予想します。(不変)