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投資戦略

2025年7月17日 01:36

投資戦略をアップデートします。

■パウエル議長解任?
7月16日、フロリダ州選出共和党アンナ・ポーリナ・ルナ下院議員がXで「パウエル議長はまもなく解任される!」とツイートしました。
 
米国大統領は連邦準備制度理事会(FRB)議長を指名することができます。そして上院の批准を経て正式に議長として選ばれる手順が定められています。
 
しかし解任に関しては……
 
明快な規定は米国の法律にはありません。「重大な失態が無い限り大統領はFRB議長を解任できない」というのが常識となっています。
 
今回、「解任できる!」という機運が高まっている背景には、パウエル議長の政策金利の采配が間違っていたということではなく、ひとつの行政機関の長として、組織の無駄遣いを黙認したという全然別の角度からの追求によるわけです。
 
いまFRBは本部として使われているエクルス・ビルディングを改装工事中であり、とても豪華な内装で、無駄遣いが目に余るというわけです。これだと米国民が納得しやすい解任理由です。
 
■ドットコムバブルの天井で強気になったケビン・ハセットが次期FRB議長?
メディアはパウエル議長の後任としてケビン・ハセットが有力としています。彼の経歴はハッキリ言って余りパッとしません(笑)。

彼はドットコム・バブルのピーク近くでダウが1万ドルのときに「ダウは3万6千を目指す!」という本を出版し、ウォール街からコケミソにされた黒歴史を持つ人です。
 
トランプ大統領がケビン・ハセットを推している理由は、大統領選挙戦の際、ケビン・ハセットがトランプの応援に駆けつけたこと、加えてハセットは「トランプのポチ」のように従順だからです。
 
ケビン・ハセットがFRB議長になれば、直ちに利下げが開始されると思います。
 
■市場への影響
もしこのシナリオが現実のものとなった場合、市場参加者は利下げを予想し、ドルを売ると考えられます。
 
いま米国の消費者物価指数は2.7%であり、政策金利は4.25%です。するとインフレ率よりも政策金利が1.55%も高く設定されているわけです。普通、どんなに高くても政策金利はインフレ率より1%以上高く設定されることは稀なので、2回分の利下げがすぐ起きても不思議はありません。
 
もうひとつトランプ大統領が高いフェデラルファンズ・レートに苦虫を噛み潰している理由として、米国連邦政府の借金の利払いコストが増えていることが挙げられます。

(出典:セントルイスFRB)

利下げは理論的には株式の妥当バリュエーションを引き上げる効果を持ちますので株式市場にはプラスのはずです。
 
しかしこういう因縁をつけるようなやり方でFRB議長が解任されると市場はガクブルになるかも知れません。
 
いまはわざとこのようなニュースを市場にリークし、マーケットの反応を見ているところだと思います。
 
4月以降の上げ相場で市場参加者にはすっかり慢心が広がっており、楽観論が多数派です。
 
しかしS&P500の株価収益率は26倍に迫る勢いで、これは過去の大暴落の起点にほぼ匹敵する水準です。米国株に割安感はありません。
 
■相場観
私はかねてから「8月、9月、10月は厳しい相場になる」という立場を堅持してきました。いまはキャッシュポジションを高く保ち、余計なことはやらないほうがいいです。
 
マーケットとしては米国株と連動性が無いバングラデシュが良いです。それ以外は**「休むも相場」**だと思います。
 
■銘柄
【銀行保険】
BRAC BANK(バングラデシュ現地株)
 
■予想
2025年末のS&P500のターゲットは5500を予想します。(不変)
 
2025年末のドル円は128円を予想します。(不変)
 
2025年末の10年債利回りは4.2%を予想します。(不変)
 
2025年末のフェデラルファンズ・レートは4.00%を予想します。(不変)
 
2025年末の失業率は4.4%を予想します。(不変)
 
2025年末の消費者物価指数は2.5%を予想します。(不変)
 
2025年末のGDPは+0.5%を予想します。(不変)