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「オープンAI株やスペースX株に投資できる!」という謳い文句で「すげー!」となったロビンフッドがオープンAIとイーロン・マスクから冷水を浴びせられた

2025年7月3日 19:53

6月30日、ロビンフッドが「欧州在住の投資家でオープンAIやスペースXの未公開株に投資したい人はロビンフッドが特別目的事業体(SPV)を通じて取得したそれらの未公開株をブロックチェーン上でデジタル化した株式トークンをどうぞ!」と発表、スンバラシイ革新的技術としてWeb3事業者たちから称賛されています。

ロビンフッドの株式トークンは同社独自のレイヤー2ネットワーク上でトレード可能ですが他のDeFiプラットフォームに移行不可能です。またロビンフッドが何から何まで管理しているという意味で中央集権です。
 
実際の実務としては欧州在住の投資家からオープンAI未公開株の買い注文が入れば、ロビンフッドがそれをSPVで取得、1株あたり1トークンをミント(鋳造)します。投資家がそのトークンを売却した場合はトークンそのものをBurnし、SPVで持っていた現株を未公開市場で処分するわけです。
 
つまりロビンフッドの株式トークンはCFD(差金決済)のようなものと思えばよいでしょう。但しCFDが普通用いるレバレッジはかかっていません。株式トークンの場合、SPVがちゃんと現株を仕込むという意味においてCFDのような「なんちゃって取引」とは一線を画しているとも評価できます。
 
その反面、CFDならニューヨーク証券取引所などで取引が行われているリアルタイム株価が透明にCFDに反映されるのに対し、ロビンフッドの株式トークンは未公開株を扱っている関係で末端の投資家がどれだけプレミアムないしはディスカウントで取引しているのかわからないという問題があります。
 
オープンAIなどの未公開株の価格に関しては、SPVがインサイダーから買った仕込み値段などが基準になると思われますがそれは相対取引でのスペシャルな値段かも知れません。つまりそもそも「通り相場」自体がアテにならないのです。その状況ではロビンフッド上の個人投資家がアツくなってべらぼうな値段まで株式トークンの取引価格を吊り上げるというような危険なことが起こりかねません。
 
言い直します。ロビンフッドの株式トークンは胴元であるロビンフッドはすべての情報をすべての流通を牛耳っていて、顧客の投資家は情報の非対称性、取引を他社へ持っていけないという不利な立場に置かれるのです。
 
このためオープンAIは「ロビンフッドがやっていることは、彼らが勝手に作った仕組みであって、オープンAIは関与していないし、株式トークンはホンモノの株式ではない!」とツイートしました。

またスペースXの株式トークンを勝手にロビンフッドに販売されたイーロン・マスクも、「これはフェイクだ!」とツイートしました。