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【株式投資を根本からやり直すシリーズ8】新奇性について

2025年7月2日 14:46

このシリーズのねらい
このシリーズは既に僕の弟子になっているある若者に対するレター形式で書かれています。全部で10回あります。
 
新奇性について
人間の脳は、目新しさに強く反応します。そして新しいものに高い価値を付与する傾向があります。これは進化的適応の関係です。なぜなら、新奇性は獲物にありつける、交尾の対象、捕食者からの脅威などを意味するからです。脳内のドパミン作動性システムが新奇性により活性化されるのです。快感や満足感といった報酬系の反応が引き起こされます。それは「新奇性バイアス」を引き起こし、新しいアイデア、新製品などを不合理なほど高く評価することにつながります。

早い話、学校に新しい転校生が来ると(このひとはどういう人かしら?)と想像をたくましくし、必要以上にその存在を美化する…というような心の動きがこれに相当します。
 
株式市場の文脈では、新技術、新規株式公開、ホットなトレンドといったものがこれに当てはまります。投資家はその潜在力を滑稽なまでに過大評価するわけです。いまで言えばAIやステーブルコイン絡みの投資対象がこれに相当します。
 
投資家はそのような「ストーリー」に魅了され、それを追いかけます。自分だけが取り残される不安(FOMO)に囚われ、群れをなして同じ投資対象に乗っかれば安心感を抱きます。
 
投資で儲かるときは、何かを「発見」したときだ
このように新奇性に突き動かされる投資行動は無駄が多く、惨憺たるパフォーマンスを招くことも多々あります。その反面、投資で大きく儲かるときは、何かを「発見」したときであることも事実です。
 
これは投資の世界で避けて通れないパラドックスであり、永遠の命題と言えます。
 
他人に先んじてなにかを「発見」するためには自分のアタマで考えたオリジナルな推論でなければならず、しかもそれが正しい推論でなくてはなりません。コントラリアンであると同時に後から続々と自分のその意見に賛同者が続く必要があるわけです。これは簡単なようで、簡単ではありません。
 
とくにコントラリアンである以上、最初は一人ぼっち…強い信念を持つことが出来なければその投資を保有しつづけることが出来ないのです。
 
これが究極の投資家、オピニオン・リーダーがやることです。