Skip to content

PE業界に激震 ハーバード大学基金のポートフォリオ運用成績の算出方法に疑惑、 議員が米国証券取引委員会による調査を要請

2025年7月2日 09:53

ハーバード大学基金の運用成績の算出方法に対しエリス・ステファニック下院議員(NY州、共和党)が疑問を呈し、米国証券取引委員会(SEC)のポール・アトキンス長官に質問状を送付しました。

その中でステファニック議員は「ハーバード大学基金の運用資産530億ドルのうち7割近くがプライベート・エクイティー・ファンドのような値洗いに恣意性や不透明性がある時価評価手法を用いた投資対象に振り向けられており、これは実際のパフォーマンスより過大に運用成績が報告されることにつながりかねない。だから調査すべきだ!」と主張しました。
 
もし米国証券取引委員会がこれを調査するとなると、ハーバード基金の投資先のPEファンドの時価評価基準を片っ端からSECが調査することになります。
 
トランプ政権になって以降、米国東部の名門大学(アイビーリーグ)に対して厳しい目が向けられています。連邦政府からそれらの大学に対するさまざまな支援が打ち切られています。その流れから考えてSECが徹底的な調査に乗り出す可能性は否定できません。
 
最近は新規株式公開(IPO)もM&Aも低調であり、ベンチャーキャピタルやプライベート・エクイティー・ファンドは**「ゴキブリホイホイ」**と言われています。つまり一度入ったら、もう出れないわけです。それをムリに出ようとすれば大幅なディスカウントを強いられる可能性があります。
 
つまり本当のイグジット(売却可能)価格は、運用報告書にかかれている成績よりずっと下なのではないか? ということです。
 
ハーバードは単なる最終受益者であり、本当に悪いのはテキトーな純資産(NAV)の計上の仕方をしているPE業界の方だというわけです。