ボイド・ゲーミング
2025年6月25日 12:03
ボイド・ゲーミング(BYD)はネバダ州に本社を置く地域密着型カジノの会社です。
同社はクルマでちょっと寄れる近場のカジノを展開しており、旅行者を相手にしていません。その関係で客寄せのために話題性のある豪華な建物を建設するということはしません。
売上高の多くはミシシッピ、ルイジアナ、ミズーリ州などの南西部のカジノから上がっています。全米に28のカジノを展開しており、テーブルゲームというよりは主にスロットマシンから売上を上げています。
カジノ総面積は176万平方フィート、スロットマシン数は2.8万台、ホテル客室数は1万室です。ただしホテルの宿泊料は$100以下であり稼働率も40~60%程度で重要ではありません。あくまでも地元の日帰り客を相手にしているわけです。
同社は既に昔から営業しているローカルなカジノが身売りする際、それを安い値段で買収することで大きくなりました。過去10年に12のカジノを買収しています。つまりM&Aが同社のコア・コンピタンスだということです。
ネバダの郊外にあるジョーカーズ・ワイルドというカジノは同社の所有ですが、来年、ケイデンス・クロッシングという名前のカジノとしてリニューアル・オープンする予定です。それは団地の造成を含めた地域再開発の一環として行われるプロジェクトであり、その点からも地域経済の発展と歩調を合わせた成長しか追求しておらず、無駄なアトラクションを排する同社の経営哲学が窺い知れます。
同社は日常のコスト管理、効率化にフォーカスしており、「そろばん」にウルサイ経営です。
同社の顧客は「中の中」くらいの一般大衆です。旅行需要に依存していないので景気後退局面でも引かれ腰が強いです。
2025年のコンセンサスEPSは$6.49、2026年は$6.95が見込まれています。株価収益率は12倍です。地味なバリュー株だと思います。

(出典:マーケットサージ)