【株式投資を根本からやり直すシリーズ 2】若いときから投資を始めるメリット
2025年6月8日 04:09
このシリーズのねらい
このシリーズは既に僕の弟子になっているある若者に対するレター形式で書かれています。全部で10回あります。
若い時から投資を始めるメリット
あなたの場合、23歳になったばかり。投資を始めるタイミングとしてはとても早いです。ちなみに私が初めて株を買ったのは26歳の時で、証券業に勤める人間としては遅い方でした。同僚には高校生とか大学生の頃に株を覚えた人もいましたが、そういう人は大体トレードが上手く、また資産の蓄積も速かったように思います。
今日はなぜ早くから投資を始めたほうが有利か? ということについて説明します。
投資を始めるタイミングが早いほうが良い最大の理由は**「複利の魔術」にあります。
投資によって得られた利益を再投資することで利益が利益を生む仕組みこそが「複利の魔術」に他なりません。
実例で見てみましょう。
いま元本100,000で投資を開始し、リターンが5%としたら;
1年目 105,000
5年目 127,628
10年目 162,889
20年目 265,330
30年目 432,194
となります。つまり長期になればなるほど差が大きくなる**のです。この例では入金は最初の1回だけであり、あとはずっとその投資資金をキープし続けることを仮定しています。
積み立て
次にあなた自身の例を当てはめてみましょう。今度は1回限りの入金ではなく、毎年入金、つまり「積み立て」するシナリオです。23歳のあなたが元本1万ドルで、65歳にリタイアすると仮定して年率5%のリターンを出し、しかも毎年6,000ドル(=毎月500ドル)を追加入金するとしたら;
65歳時点での資産額は1,170,484ドルになります。

ウォーレン・バフェットはこれを**「スノーボール・イフェクト」と呼んでいます。雪だるまを転がすように、最初は小さくても、時間をかけて転がし続ければ、どんどん大きくなるという意味です。
65歳でリタイアしてその後は毎月$1,000の生活費で生活したとすれば、もう追加入金が無く、お金は出てゆく一方のはずであるにもかかわらず、上のチャートに見られるようにあなたの資産は減るどころか逆に増え続けるのです。これはどうしてかと言うとあなたの毎月の生活費より、あなたの資産が勝手に生む投資リターンのほうが大きいからです。
この計算例ではあなたが85歳の時の資産額は$1,346,531になります。
このように、小さな元本でも、なるべく早く投資を始めて、コツコツ入金を続ければ、あなたの資産は大きく育ちます。
マーケット・タイミング(=いつ買って、いつ売る?)も大事ですし、投資対象の選定も大事ですし、金利も大事です。しかしコツコツ継続投資ほど重要なことはありません。
個人投資家がよくやる間違いは、下げ相場の時にキャッシュ比率を大幅に引き上げ、それで安心してしまって、うっかり再投資することを忘れてしまうことです。するとマーケットの戻りを取ることが出来なくなってしまいます。
だからなるべくずっとマーケットに居続ける**ことを心がけて下さい。
それと同じことの説明になりますが、ドルコスト平均法という考え方があります。毎年同金額を粛々と投資し続ければ、たまたま相場の悪い時に買った分に関しては、普段より安い値段で、言い換えれば普段より多い株数を、買うことが出来ます。
この「安い時に沢山の株数を買う」という行為が、長期で均してみると、平均買いコストを下げる効果をもたらすわけです。
言い直します。**毎年、粛々と一定金額を買付続ければ、あなたは自然にドル・コスト平均法を励行していることになります。**これは良いやり方です。