アストラゼネカ
2025年6月3日 09:24
アストラゼネカ(AZN)は英国の製薬会社です。
同社は世界の製薬会社の中で最もイノベーションが活発であり、とりわけ希少疾患の分野が得意です。パテント切れリスクが最も小さい製薬会社のひとつと言えます。
同社は米国の売上高が44%と低く、トランプ大統領が提唱する「薬価の最恵国待遇」が適用された場合、最もダウンサイドが低い企業のひとつです。既に米国で売られる薬品に関しては米国で製造するように製造拠点を準備しています。
アストラゼネカは2030年までに売上高800億ドルを達成することを目標としています。
それに向けて減量薬、ADC、次世代IOバイスペシフィックなど色々な分野で新薬を開発中で、パイプラインは充実しています。とりわけ乳がん、胃がん、肺がんでの臨床検査が順調に進捗しています。
肺がんに関しては現在出回っている治療薬は薬効が低いのですが、同社の新薬は差別化された薬効を示すことが期待されています。
これらのパイプラインがどのくらい成功するかのリードアウトは今年中に明らかになると予想します。
同社はいま開催されているアメリカ臨床腫瘍学会で重要な新薬の進捗状況に関してプレゼンしました。それはカミゼストラントです。
カミゼストラントは経口選択的エストロゲン受容体分解薬(SEαRD)で、乳がんの治療薬です。現在、第三相臨床試験が行われています。
乳がんの疑いのある患者にリキッド・バイオプシー(血漿や尿で診断)をほどこし、変異した腫瘍となる前に、それを引き起こすDNAを検知し、カミゼストラントを投与することで早期治療します。
臨床試験の結果は良好です。
もし同薬が承認されればピーク売上高は50億ドルを超えるだろうと言われています。

(出典:マーケットサージ)