バングラデシュが2025~26年度の予算を発表
2025年6月3日 02:38
バングラデシュが2025~26年度の予算を発表しました。
バングラデシュ財務省のサレフディン・アハメド名誉顧問が6月2日、2025~26年度の国家予算を発表しました。
予算総額は7.9兆タカ、米ドルに直すと647億ドルです。これは同国のGDPの14.8%に相当します。
市場関係者は今回の予算に対して保守的で冒険の無い予算だと評価しています。
バングラデシュは去年8月に政変があり、現在はグラミン銀行の創設者でノーベル平和賞の受賞者でもあるモハマド・ユヌス首席顧問が首相の代わりをつとめています。いわゆる暫定政権であり現在選挙法を改正中です。それが出来次第、総選挙を実施し、新政府へ移行します。
そうした関係もあり今年度の予算は当たり障りのない、平凡なものになりました。
バングラデシュの財政赤字は現在のGDPの−4.6%から−3.6%へ圧縮されることになります。
過去30年に世界でも1・2を争う高成長を記録したバングラデシュはガバナンスが経済成長に追いつかず腐敗・汚職のはびこる政財界となっていました。
それに対して学生たちが抗議行動を起こし、結果としてハシナ首相がインドに亡命、政府が転覆しました。
その際、権力者が銀行から融資を受け、そのカネを海外に資本逃避させた関係で銀行は**信用状(LC)**の決済などの通常の銀行業務に支障をきたしました。
国際通貨基金(IMF)で要職を歴任したアサン・マンスール中銀総裁が着任すると次々に応急措置を繰り出し、経済は安定を取り戻しました。
バングラデシュの輸出の大半は**既製服(RMG)**で、トランプ関税は同国の輸出に大きな影響を与えています。最終的にはトランプ関税は同国のRMGマーケットシェアUPにつながると思われますが、その反面、目先は極めて先行き不透明となっています。
中長期的にはバングラデシュは世界の中で最も魅力的な投資対象だと思います。