高金利通貨のキャリートレードが流行
2025年6月2日 06:08
高金利通貨のキャリートレードが流行しています。
その遠因として、去年まで人気だった「円で調達し、ドルで運用するキャリートレード」がこのところの円高で壊れてしまったことが挙げられます。
いま日本は先進国で最も高いインフレに悩まされており日銀はこれまでに3回利上げしました。これは先進国全般の政策金利のベクトルと真逆を行く動きです。
急激な円高はドル資産に投資する際のヘッジコストの上昇を招いています。
このような理由から全く新しいトレードのストラテジーが必要となったのです。
最近、にわかに注目を集めているのは**「ドルで調達し、高金利通貨で運用するキャリートレード」**です。
具体的にはブラジル・レアル(政策金利14.75%)、メキシコ・ペソ(政策金利8.5%)、南アフリカ・ランド(政策金利7.25%)などになります。

(出典:ブルームバーグ)
ドルを調達金利(=ショート)とし、8つの新興国通貨のバスケットに投資した際のキャリートレード・リターンは2.6%を超えています。

(出典:ブルームバーグ)
これらの通貨は最近、比較的低いボラティリティで取引されており、それもキャリートレードをやりやすくしています。
これらの新興国がキャリートレードの対象になるということは、国際投資家の資金がそれらの国々に流入していることに他ならず、おのずとそれらの国々の株式市場も好調となります。
私はしばしば「新興国に投資するタイミングはいつが良いですか?」という質問を受けますが、国際間のマネーフローの状況を見る限り、もうそのタイミングはとうの昔に来ていると言わざるを得ません。