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米国債の動きがイッピーに

2025年5月22日 03:56

5月21日の米国市場で米国債の動きがイッピー(Yippy:過敏)になりました。

Yippyというのは辞書に載ってない単語で、トランプ大統領が流行らせた言葉です。なぜトランプ大統領はナーバス(nervous:神経質)などの普通の単語を使わないか?と言えば、大統領が市場の悪い値動きに言及する際、不用意に不安を増幅しないという配慮があるからです。イッピーなら、普通の市場参加者なら(一体何言ってるんだ?)と理解不能であり、その分、悪影響が小さいです。
 
5月21日は米国債の入札が行われたのですが、その時間を契機に市場は値を消しはじめました。入札自体はそれほど不調では無かったと思います。外国機関投資家の落札比率も普段と同じでした。
 
それでもなぜ市場参加者がピリピリしているか? と言えば、5月21日の引け後に下院が**「大きくて美しい財政法案」**を投票に付すからです。マイク・ジョンソン下院議長(共和党)は必要票数を確保できるという読みから投票を強行するわけですが、フリーダム・コーカスと呼ばれる下院共和党財政保守派議員の中に3名ほど土壇場で離反者がでるのではということが懸念されています。
 
折から格付け機関ムーディーズは先週米国の長期ソブリン格付けを一段階ダウングレードしAa1としています。これでS&P、フッチ、ムーディーズの三大格付け機関がすべてダウングレードしたことで米国は正式にトリプルAの最上格付けを失いなした。
 
また21日は国際通貨基金(IMF)のギータ・ゴピナート筆頭副専務理事が米国の財政の不健全性を指摘しました。
 
これを書いている5月21日午後2時50分の時点で10年債利回りは4.59%となっています。

(出典:トレーディングエコノミクス)