サザン・カッパー
2025年5月16日 00:06
サザン・カッパーは世界最大の上場銅生産会社で、ペルー、チリ、メキシコ、アルゼンチンで採掘、精錬施設を所有しています。
同社は1952年にデラウェア州に登記され、1960年に銅の採掘を開始し、1996年からニューヨーク証券取引所に上場されており、ティッカーシンボルはSCCOです。
同社の主力銅山はアンデス山脈のトケパラ、クアホーネ露天掘り鉱山で、ペルーの首都リマから860キロメートル南東に位置しています。またメキシコにブエナビスタ露天掘り鉱山を所有しています。
2024年の銅採掘量は21.4億ポンド、精錬量は13.47億ポンドでした。
同社の可採年数は70年以上あり、すべての銅生産企業の中で最も長期的に安定した確認埋蔵量(確認埋蔵量51.1mmt、リソース65.6mmt)を誇っています。将来はティアマリア、ロスチャンカス、ミチキレー、エルアルコ、ピラレス鉱山を開発できるため、成長戦略は明快に描くことが出来ます。また鉱山の操業をめぐる地元の政治環境も安定しています。同社の生産コスト(0.77/lb)は業界平均より低いです。同社のEBITDAマージンは55%です。
同社のライバルはチリの政府系企業、コデルコ(=採掘コストが高いです)、アメリカのフリーポート(FCX)、カナダのファースト・クァンタム・ミネラルズ、ポーランドのKGHM(=採掘コストが高いです)になります。
チリのコデルコは将来のある時点で民営化→IPOされる可能性があります。フリーポートはインドネシアのグラスバーグ鉱山を露天掘り→立坑に移行したばかりで、目先は生産高が伸びやすいです。
世界の銅消費は年率+2.9%で成長しており、生産高は+1.2%で成長しています。つまり供給不足で在庫を取り崩す構造になっているわけです。現在の在庫は歴史的に見て低い水準です。
銅は送電線(全体の29%)、建設(25%)、冷蔵庫などの耐久消費財(22%)、EVなどの自動車・輸送機器(14%)、その他(10%)が消費先です。ウクライナ戦争でロシア、ウクライナ双方が155ミリ榴弾をたくさん消費したため、世界的に砲弾が不足しており、この不足を解消するため、去年から今年にかけて世界の銅の総消費量の1.5%に相当する新規需要が155ミリ榴弾の生産から生まれました。来年、さらに155ミリ榴弾の生産は倍増する見込みです。
国別では中国(57%)、欧州(14%)、アジア(11%)、北米(9%)、インド(3%)、その他(6%)となっています。

(出典:マーケットサージ)