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エヌビディアが米国証券取引委員会に対する8-K報告書で利益警告

2025年4月16日 14:22

エヌビディア(NVDA)が米国証券取引委員会に対する8-K報告書を提出、利益警告しました。(いよいよ来るべきものが来たな)というのが第一印象です。

まず8-K報告書を説明すれば、これはその企業の経営に関して重大(material)な変化が出た場合、それを報告する書類です。普通、良くないニュースが出たことを意味します。
 
次に今回の8-Kの内容を示します。

2025年4月9日、米国政府(以下「USG」)はNVIDIA Corporation(以下「当社」)に対し、中国(香港およびマカオを含む)およびD:5諸国、またはそれらに本社を置く、あるいは最終親会社が所在する企業への、当社のH20統合回路およびH20と同等のメモリ帯域幅、インターコネクト帯域幅、またはその組み合わせを達成する他の回路の輸出には、ライセンスが必要であると通知しました。USGは、このライセンス要件は、対象製品が中国のスーパーコンピューターで使用される、あるいはそこに転用されるリスクに対応するためのものであると説明しました。
2025年4月14日、USGは当社に対し、このライセンス要件が無期限に適用されることを通知しました。
当社の2026会計年度第1四半期は2025年4月27日に終了します。第1四半期の業績には、H20製品に関連する在庫、購入契約、および関連引当金に関する最大約55億ドルの在庫評価損が含まれる見込みです。

このニュースを受けてエヌビディア株はアフターマーケットで約-6%下げています。
 
H20は最新鋭のブラックウェルではなく、中国向けにわざとパフォーマンスを落としてある半導体であり、トランプ政権が輸出規制を厳格化した今、在庫評価損を計上するのは当たり前です。
 
ただ、このような旧製品でも同社は多くの仕掛品在庫のエクスポージャーがあり、ちょっとした拍子に出荷タイミングがずれると、今回のような大きな損が出ることがわかったという点ではひとつ勉強になりました。
 
むしろ投資家が本当に心配しているのは主力製品のブラックウェルがGAFAをはじめとするハイテク大手企業における売上の鈍化で値崩れ→在庫評価損になるパターンです。これは今のところ起きてませんが、起こるリスクは確実に存在すると思います。