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ヤッラー

2025年4月11日 02:29

ヤッラー(YALA)はドバイに本社を置く中東に特化した音声ライブ・サービスです。

ユーザーの分布は;
 
サウジアラビア 42%
エジプト 22%
アラブ首長国連邦 15%
その他中東 21%
 
となっています。
 
同社は音声ライブ・サービスに加えてモバゲーも展開しています。
 
ヤッラーのユーザーの多くはアラビア語でライブします。アラブ世界では音声チャットが好まれる傾向があります。それは同地域の口承文化による処が大きいと思われます。
 
チャットルームはイスラム教のしきたりに従い、男性と女性が分かれています。
 
音声チャットに加えてカラオケ、カジュアル・マルチプレーヤー・ゲームなども人気です。
 
とりわけ同じ部族でのチャットが人気です。
 
同社のライバル企業にはハクナ・ライブ、ビゴ・ライブがあります。
 
ヤッラーは主に投げ銭(Virtual Gifts)の売上高から収入を得ています。人気のライブ・ホストに対してユーザーが投げ銭した際、その一定のパーセンテージを会社が取るわけです。
 
加えてVIPメンバーシップも販売しており、こちらは
サブスク収入
をクリエーターと折半します。
 
さらにカジュアル・モバイル・ゲームでのコイン購入も売上になります。
 
ポイントは、同社は広告モデルではないということです。
 
米国では近年、Broポッドキャスティングが流行していますが、それに相通じる面があります。
 
米国のBroポッドキャスティングは番組があらかじめ計画、準備されることが多いですが、ヤッラーのサービスは三々五々始まるグループ・チャットで、ほぼ完全にアドリブです。
 
米国のBroポッドキャスティングがしばしば過激、攻撃的になるのと対象的に、ヤッラーのグループ・チャットはエチケット、ユーモア、イスラム教の価値観を中心に構成されます。
 
投げ銭は景気敏感ではありません。またユーザーは長く同社のサービスを使い続ける傾向があります。音声チャットをホストするコストはライブ動画より遥かに安いです。また新しいフィーチャーをどんどん出す必要もありません。
 
従って運営会社にとって安定したキャッシュフローを生みやすいビジネスと言えます。
 
同社の2024年度のEPSは82¢でした。
 
2024年第4四半期の売上高は前年同期比+12%の9,080万ドル、EPSは前年同期比+5%の20¢でした。