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ドイチェバンク

2025年4月8日 19:59

ドイチェバンク(DB)は1870年に創業されたドイツの大手銀行で本社はフランクフルトにあります。

同行はグローバル・メインバンク(Global Hausbank)戦略を掲げており、重要な法人顧客が世界の国々で業務を展開する際、あらゆる局面で同行をメインの取引銀行として使ってもらうことを目指しています。
 
同行は投資銀行、プライベートバンク、コーポレートバンク、資産運用の4部門を持っています。
 
投資銀行はモルガングレンフェル(1990年)、バンカーストラスト(1999年)を買収しました。伝統的に債券のトレーディングに強いです。米国のバルジブラケット投資銀行を除いて世界でNo.1になることを目指しています。2024年の投資銀行純金利収入は84億ユーロでした。
 
プライベートバンクは、裕福層に対してはドイチェバンク、小口預金者に対してはポストパンク(郵貯)のブランドネームで営業しています。2024年のプライベートバンク純金利収入は60億ユーロでした。
 
コーポレートバンクはグローバル・メインバンク戦略の中核を成す部門で、伝統的に貿易決済に強いです。2024年のコーポレートバンク純金利収入は49.2億ユーロでした。
 
資産運用部門は約1兆ユーロの運用資産を持っています。2024年の資産運用部門純金利収入は2.7億ユーロでした。
 
同行の2024年度の売上高は301億ユーロでした。引当前利益は71億ユーロでした。貸倒引当金は18億ユーロでした。税引前利益は53億ユーロでした。純利益は35億ユーロでした。
 
総資産は1.39兆ユーロでした。融資残高は4,850億ユーロでした。預金残高は6,660億ユーロでした。ローン・ツー・デポジット・レシオは72.7%でした。純金利マージンは1.3%でした。
 
過去3年の純金利マージンは下のように推移しました;
 
2022年 1.39%
2023年 1.40%
2024年 1.31%
 
2024年に純金利マージンが圧迫を受けたのは欧州中央銀行(ECB)が利下げに転じたためです。
 
今後の展望としてECBは引き続き利下げを継続する一方でドイツ政府は1兆ユーロの財政出動を決めているためドイツは国債を増発し資金調達することが考えられます。
 
このため長短金利差は拡大し、純金利マージンの拡大によりドイチェバンクの利益は増加が見込められます。加えてドイチェバンクは国債のトレーディングに強くドイツ国債のトレード活発化で恩恵をこうむります。さらに資産運用部門は債券ファンドの販売の増加が見込まれます。
 
有形自己資本利益率(ROTCE)は4.7%でした。リクイディティ・カバレッジ・レシオは131%でした。
 
一株あたり有形簿価は29.9ユーロでした。一株当り配当は0.45ユーロでした。
 
普通株式等ティアワン比率(CET1 capital ratio)は13.8%でした。
 
まとめるとドイチェバンクは今回発表された「財政バズーカ」の恩恵をこうむる企業のひとつであり、欧州株への投資を行う際、真っ先に投資家が検討する銘柄だと思います。