アリアンツ
2025年4月7日 01:25
アリアンツ(ALIZY)は1890年にドイツのミュンヘンで創業した保険・資産運用会社です。同社は世界70カ国で営業しており従業員数は15万人です。
2024年度の売上高は前年同期比+11%の1800億ユーロ、営業利益は+9%の160億ユーロ、株主資本利益率は16.9%でした。
世界最大級の規模を誇る損保部門の営業利益は前年同期比+6%の79億ユーロでした。エクスペンス・レシオは24.2%でした。コンバインド・レシオは93.4でした。損保部門は自動車保険のように比較的短期間で保険金を払うビジネスモデルですので長短金利差はあまり重要ではありません。
生保・健康保険部門の営業利益は前年同期比+5%の55億ユーロでした。生保部門は長期債券に投資しているので長期金利が高いと運用利回りが向上し利益が出やすくなります。アリアンツは国ごとに保険の契約に合わせてマッチング資産を保有しており、欧州、とくにドイツの金利差が重要になります。現在ドイツの2年物国際利回りは1.82%、10年物国際利回りは2.57%で、長短金利差は約0.75%となっています。年初の時点ではこの金利差は0.28%だったので、いま金利差がどんどん開いています。それは同社にとって追い風です。ドイツは軍事費積み増し、インフラストラクチャへの大型投資を発表しており、合計で1兆ユーロの予算拡大を発表しています。それは殆どドイツ国債の発行で調達される見込みで、長期金利の上昇要因となっています。
資産運用部門の営業利益は前年同期比+4%の32億ユーロでした。運用資産は前年同期比+12%成長の1.92兆ユーロでした。米国には債券の投資信託として有名なピムコを傘下に持っています。
同社は経営目標として向こう3年間年率平均+7~9%を目指しています。

(出典:アリアンツ)
ROEは17%をターゲットにしています。
まとめるとアリアンツは世界最大級の保険会社であり安定経営、最近の業績は尻上がりに改善中です。また同社はドイツの「財政バズーカ」で恩恵を被ると思われます。