そもそも投資とは何か?
2025年3月2日 14:07
投資とは将来のリターンを見込み、自分の資金や時間などのリソース(持っているもの)を投入する行為を指します。
たとえば株式や不動産に投資し、値上がりや配当や賃貸収入を得ることがそれに該当します。さらに自己啓発や学習にお金を投じることも、それが以前の自分より稼げるようになったという場合に限り「自己投資を行い、それが成功した」と考えることが出来るでしょう。どれだけ資格を取っても、それが以前の自分より稼げる自分になれなかったのなら、たぶんその自己投資は失敗であり、もっと言えば間違ったお金の投じ方をしたと反省すべきです。
その場合、自分が投じた資金や時間はムダになったのであり、それは株式投資や自己投資にすらリスクが存在することを示唆します。
「自己投資」をしても、自分のモチベーションや学習の質、実際にそれを自分の人生に活かすことができる環境が整ってない場合などは、期待したほどのリターンがえられず、ムダな投資に終わります。
いっぽう株式投資に代表される「他者の頑張りへの投資」は、企業の業績、経済そのものの成長、インフレ率などのファンダメンタルズ(=基礎的要件)がリターンに大きく影響します。
言い換えれば「他者の頑張りへの投資」のほうが、「自己投資」するより、遥かに良い結果を得られるケースがとても多いのです。
すると「どこで足切りする?」という問題が生じます。もし「他者の頑張りへの投資」から得られるリターンが、「自己投資」のリターンより高ければ、前者を優先すべきでしょう。
一例として過去30年くらいの期間における日本の全ての上場企業の名目利益成長率は均して言えば2%前後でした。米国の場合6%でした。
過去30年の日本のサラリーマンの名目賃金上昇率は0~1%だと言われています。日本の場合、年功序列で、ただ真面目に会社に出勤し続ける限り、勤続年数の増加に合わせて賃金は予めきめられたスケールに応じて上昇します。だから「やってもやらなくても同じ」結果が得られるわけです。しかしその予め決められたスケール以上に自分の賃金を伸ばそうと思えば、よほど効果的な「自己投資」の仕方をしなければ他人を出し抜くことは困難です。
さらに言えば「みんながiDeCoなどで米国株に投資しはじめる」というようなシナリオでは、それは「名目6%の企業収益の伸びをGETできるバスに自分だけが乗り遅れる」ことを意味し、長期で見たあなたの暮らし向きは世間並みから劣後しはじめます。
しかし「バスに乗ることで名目6%の伸びをGETできた」のは他人の生み出す成果に便乗した、自分では全然労力をかけない行為であり、それは「乗客」という受動的な立場から得られるリターンをGETしたに過ぎないことは忘れるべきではありません。それで「投資というものを理解した!」と勘違いするのは50人乗りのバスを運転することの難しさを知らない乗客の愚かな「印象」で知ったかぶりしているのと同然だということはご理解頂けると思います。
投資の勉強には「免許皆伝」のような瞬間はありません。生きている以上、わからないことは出てくるし、学び直す必要も生じます。