ボーイング
2025年2月9日 06:08
ボーイングはヨーロッパのエアバスと並んで世界の民間航空機市場を二分するメーカーです。
2018年と2019年に相次いで同社の主力旅客機である737 Maxが離陸時に墜落する事故が起きました。これは失速防止ソフトウェアの誤作動が原因でした。その結果、すでに納機が終わっていた387の737 Maxの運行が世界で停止するとともに生産中止命令が出ました。
さらに2024年1月5日にアラスカ航空の737 Maxの使っていない扉が飛行中に吹き飛ぶ事故がありました。扉を固定するボルトの締め忘れが原因だと言われています。
これらのトラブルの影響でボーイングの売上高は2018年のピークの1,010億ドルから2020年には581億ドルまで下がりました。いまはゆっくりと生産を増やしている過程です。
幸い新型コロナ以降の経済再開でトラベル需要は強く、世界の航空会社は儲かっています。したがってボーイングの顧客は早く納機してくれ!と首を伸ばして待っています。また受注残も十分です。
生産のランプアップはゆっくりと始まっていますが去年の暮にストライキがあった関係で回復は一時足踏みしました。
いま同社の工場はすこぶる上手く行っています。また部品在庫も十分で手待ちのようなことは起きていません。
737 Maxの増産は順調で、とりわけ1月は好調でした。今年後半には毎月38機のペースで737を生産できる見込みです。
一方、より大型の787は毎月5機を生産中です。次世代ワイドボディ旅客機の777-9は2026年から納機の予定です。
777-9は主翼がとても長いデザインを採用しており、着陸後ゲートに向かう際、翼端を自動的に畳めるようになっています。またGE9Xという最もエネルギー効率の良いエンジンを搭載しています。
1月28日に発表された2024年第4四半期決算はEPSが予想−$3.22に対し結果−$5.90、売上高が予想156.8億ドルに対し結果152.4億ドル、売上高成長率前年同期比−30.8%でした。期中IAMがストライキを実施しました。また人員解雇の一時費用が発生しました。
2025年上半期営業キャッシュフローは赤字、下半期は黒字を予想しています。
ボーイングは去年、大型公募を実施しバランスシートを補強しました。
6年間のスランプからようやく脱しようとしている同社株はタイムリーだと思います。